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グリーンウォーターの作り方と使い方|メリット・注意点と正しい付き合い方

「メダカの水が緑色になっちゃった…これって失敗?」

「グリーンウォーターって針子に良いって聞くけど、本当?」

「どのくらいの濃さがちょうどいいの?」

こういった疑問をお持ちの方、多いのではないでしょうか。

飼育水が緑色になる「グリーンウォーター」。見た目から「水が悪くなった」と思われがちですが、正体は植物プランクトンが増えた水で、悪い水ではありません。ただ一方で、「針子の餌になる万能な水」のように過大に語られることも多く、当店としては過信しすぎるのも違うと考えています。

この記事では、グリーンウォーターの正体とメリット、当店なりの付き合い方、作り方と濃さの管理方法まで、誇張なしで解説していきます。

グリーンウォーターとは?|緑の水は「失敗」ではない

グリーンウォーターとは、植物プランクトンが増えて緑色に見える水のことです。「青水(あおみず)」とも呼ばれます。

「水が緑になった=管理の失敗」と思われがちですが、それは誤解です。プランクトンは水中の余分な栄養を吸収して増えるため、水質の面ではむしろ安定している状態。慌てて全部リセットする必要はありません。

ちなみに、糸状でモサモサしたアオミドロとはまったくの別物です。あちらは増えすぎると厄介者ですが、グリーンウォーターは正しく付き合えば味方になってくれます。

グリーンウォーターとの付き合い方|当店の考え方

①期待できるのは「水質の安定」

植物プランクトンは、水中の余分な栄養(餌の食べ残しやフンから出るもの)を吸収して増えます。そのため、グリーンウォーターの容器は水質が安定しやすい傾向があります。

「天然の浄化サイクルが回っている水」というのが、グリーンウォーターの一番現実的な評価だと当店は考えています。

②「餌の代わり」にはならない|餌は餌でしっかり

よく「グリーンウォーターは針子の餌になる」と言われますが、当店ではグリーンウォーターを餌として過信することはおすすめしていません。

プランクトンだけで針子がしっかり育つわけではありません。グリーンウォーターにしているからと餌を減らしたり、あげなかったりすると、かえって育ちが悪くなります。餌は餌で、きちんとあげる。これが基本です。

③ミジンコ・ゾウリムシなどの生餌と併用しよう

針子の育成で本当に効果を実感しやすいのは、ミジンコやゾウリムシなどの生餌の併用です。

粉餌+生餌でしっかり栄養をとらせて、グリーンウォーターは「水質を安定させてくれる環境」として活用する。この役割分担で考えるのが、当店のおすすめする付き合い方です。

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④グリーンウォーターでなくてもメダカは育てられる

誤解のないようにお伝えすると、グリーンウォーターは必須ではありません。透明な水でも、メダカも針子も問題なく育てられます。

「グリーンウォーターにしなければいけない」と気負う必要はなく、あくまで飼育スタイルに合わせて選べる選択肢のひとつと考えてください。

デメリットと注意点

①メダカの観察がしにくくなる

一番のデメリットは、水が緑色なのでメダカの姿が見えにくくなることです。

体調チェックや観賞には不向きなので、「観賞用の容器は透明な水、繁殖・育成用の容器はグリーンウォーター」と使い分けるのがおすすめです。

②濃すぎると夜間の酸欠リスク

植物プランクトンは日中は酸素を出しますが、夜は逆に酸素を消費します。

濃くなりすぎたグリーンウォーターでは、夜間に酸欠が起きることがあります。後述する「ちょうどいい濃さ」を守ることが大切です。

③室内では作りにくい・維持しにくい

グリーンウォーターの維持には光が必要なため、日光の入らない室内では作りにくく、できても徐々に透明に戻っていきます。

基本的には屋外飼育向けのテクニックと考えてください。

グリーンウォーターの作り方

①カルキを抜いた水を日なたに置くだけ

作り方はとてもシンプル。カルキを抜いた水を入れた容器を、日当たりの良い場所に置いておくだけです。

メダカの飼育水(フンや餌の栄養が溶けた水)を使うと、プランクトンの栄養になるのでより早く緑色になります。水換えで抜いた古い飼育水を捨てずに使うのが効率的です。

②「種水」があると一気に早くなる

ゼロから作ると時間がかかりますが、すでに出来ているグリーンウォーターを少し混ぜる(種水)と、ぐっと早く仕上がります。

当店でも、新しくグリーンウォーターを作るときは既存の容器から種水を移すやり方が基本です。種水がない場合は、メダカの飼育水(栄養を含んだ水)から始めると、真水より早く仕上がります。

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③完成の目安は「うっすら緑色」

夏場なら、日なたに置いて1週間前後でうっすら緑色になってきます。

「濃い緑」まで育てる必要はありません。次の章で解説する「ちょうどいい濃さ」になったら使いどきです。

④白や透明の容器の方がなりやすい

実は、容器の色によってグリーンウォーターのなりやすさが変わります。

白や透明など明るい色の容器はなりやすく、黒などの濃い色の容器はなりにくい傾向があります。グリーンウォーターを作りたい場合は明るい色の容器を、逆に透明な水を保ちたい観賞用の容器は黒を選ぶ、という使い分けもできます。

ちょうどいい濃さの管理と使い方

理想の濃さは「薄い緑茶くらい」

理想は、容器の底にいるメダカがぼんやり見えるくらいの「薄い緑茶」程度です。

底が全く見えないほどの濃い抹茶色は濃すぎです。夜間の酸欠や急な水質変化のリスクが上がるので、そこまで濃くなる前に調整しましょう。

濃くなりすぎたら水で薄める

濃くなりすぎたら、カルキを抜いた新しい水で薄めるだけでOKです。

いつもの水換えの要領で1/3〜1/2ほど水を入れ替えれば、ちょうどいい濃さに戻せます。薄めた分はまた日光で育つので、難しく考えなくて大丈夫です。

針子の容器には「薄め」を使う

針子の容器に使う場合は、薄めのグリーンウォーターにしておきましょう。

針子は体力がなく環境変化に敏感です。濃い水は酸欠や水質急変のリスクがあるため、「うっすら色づいている」くらいが安全です。そして繰り返しになりますが、餌は粉餌や生餌でしっかりあげてください。

グリーンウォーターでも水換えはしっかり行う

「水質が安定しているなら水換えはいらないのでは?」と思われがちですが、グリーンウォーターでも水換えはしっかり行ってください。

プランクトンが吸収できる栄養には限界があり、フンや食べ残しの汚れは確実に蓄積していきます。いつも通り1〜2週間に1回、1/3〜1/2の水換えを続けることが、グリーンウォーターを良い状態で保つコツでもあります。

まとめ|グリーンウォーター早見表

正体植物プランクトンが増えた水(失敗ではない)
期待できること余分な栄養を吸収し、水質が安定しやすい
過信しないこと餌の代わりにはならない。餌は餌でしっかりあげる
おすすめの併用粉餌+ミジンコ・ゾウリムシなどの生餌
必須?必須ではない。透明な水でも問題なく育てられる
容器の色白・透明はなりやすい、黒など濃い色はなりにくい
水換えグリーンウォーターでも1〜2週間に1回、1/3〜1/2をしっかり
理想の濃さ底のメダカがぼんやり見える「薄い緑茶」程度

▶ 関連記事:メダカの水が濁る原因と対策|白・茶色・緑の濁り別に専門店が解説

グリーンウォーターは「魔法の水」ではありませんが、正体と役割を理解して付き合えば、水質を安定させてくれる頼もしい存在です。

「緑になったから失敗」と慌てず、かといって「緑にしておけば安心」と過信もせず。餌はしっかりあげながら、ちょうどいい濃さで付き合っていきましょう。

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