冬の屋外飼育のメダカ水槽で水換えをした方が良い時もある
さむ〜い冬は屋外飼育のメダカ達は水底で大人しくしているので、水換えなんてしなくても大丈夫!大丈夫!と思っていませんか?
たしかに、冷蔵庫に食べ物を入れたら食べ物が傷みにくいように、水も水温が低い時の方が傷みにくいです。
しかし、冬でも水換えをしていないと危険な場合があります。
それが、冬の合間に突然来る異常に暖かい日です。
この記事では、冬に突然季節外れの暖かさになった時に何が起こるか解説をして、冬の水換えが必要な時期を理解していただける内容となっています。
冬でも水換えを検討するタイミング

冬はメダカも餌をほとんど食べることはなく、水温が低いため飼育水の傷みは非常にゆっくりです。
そのため、冬場はほとんど水換えをしなくても乗り切れてしまうこともあります。
ただ、それでも冬に気をつけてほしいのが、季節外れの暖かい日です。
年にもよりますが、1月や2月に急に20℃くらいまで気温があがる時があります。
そうした時に、一気に水温も上がっていきます。
するとどうなるかというと、冬の間にほとんど水換えをしていなかった水槽の水が、一気に傷んでしまって、メダカ達がばたばたと死んでいってしまうという事態が起きます。
こうならないように、冬でも気温は確認しておき、水温が上がっていきそうな日の前に水換えをしていくのが大切になります。
冬の水換えの注意点

冬はメダカ達は水底に集まってあまり動きません。
人が近付いてくると、底の方にみんなで集まってわらわらと逃げていってしまいます。
この時期の水換えで気をつけたいことは、メダカを刺激しないように掬ったりしないことです。
特に危険なのは水換え用のポンプで水底を吸ってしまうことです。
メダカは水底に集まっているので吸い込まれてしまう危険性が高いです。
なるべくメダカのいない水面の水で大丈夫なので、掬い出して交換しましょう。
この時、あまりたくさんの水は換えなくて大丈夫です。
1/4〜多くても1/3程度までにしましょう。
一番良くないのは全換水をしてしまうことです。
この寒い時期はメダカだけでなく、バクテリア達の活性も下がっています。
一度減ってしまうと中々増えてくれません。
そんな中で全換水をしてしまうと、バクテリアがほとんどいない水槽になってしまいます。
さらに、少し汚れているくらいの水(グリーンウォーターなど)の方が水温が高くなる傾向にあります。
冬は少しでも水温があがるのであれば、メダカ達への負担も少なくなります。
水温維持のためにも全換水は好ましくありません。
また、越冬中のメダカは水中に発生したわずかな微生物も食べているのだと推察されます。
冬に全換水するとこの微生物もいなくなるので、メダカが痩せやすくなってしまい、春まで体力が保たないということにもなりかねません。
暖かくなる日の前は水換えはした方がいいと思いますが、それでもたくさんの水を一気に換える必要はないでしょう。
冬はカルキが抜けにくいので注意!
水換えの時はカルキ抜きをしっかりと行ってください。
そんなの当たり前じゃん!分かってるよ!と思うかもしれませんが、冬だからこそ気をつけていただきたいところがあります。
それは、汲み置きをすることによってカルキを抜く方法をしている方です。
冬は夏と違ってカルキが抜けにくいです。
夏は早ければ半日もすればカルキは抜けてしまいます。
一方、冬は2〜3日かかることがあります。
特に天気が悪い日が続いた場合はほとんど抜けないこともあります。
実は私も冬の水換えで大失敗をしたことがありまして…
2日半くらい外に汲み置きしていたので大丈夫だろうと、その水を水換えに使ったら大量のメダカを死なせてしまいました。
たしかに少し曇りがちな日もあったのですが、割と余裕をもって汲み置きをしていたつもりでした。
しかし、予想以上に冬はカルキが抜けにくいようで、いつもよりカルキが抜けるまでに長めの時間がかかると思った方がいいでしょう。
不安であればカルキ抜き材を使ってしまうのが安心だと思います!
温度変化に注意して、柔軟に水換えもしていきましょう!

冬と言えども、気温がぐっと上がって水温も上がれば、水槽の水は一気に傷み始めます。
もう少しで春の産卵シーズンだったのに、メダカが大量に死んでしまった!ということがないように、日頃から週間天気予報を確認していただき、寒さだけでなく暑さにも対処できるようにしましょう!
冬の水換えの時はたくさんの水をまとめて換えてしまうのは良くないので、少しずつ水換えをすればメダカにも負担になりにくいはずです。
これからの春のメダカシーズンを、元気なメダカと迎えるために、参考になればと思います。