メダカの色揚げのやり方|色を濃く鮮やかにする5つのコツを解説
「うちのメダカ、なんだか色が薄い気がする…」
「もっと赤く・黒く、鮮やかにする方法はないの?」
「色揚げ用の餌って、本当に効果があるの?」
こういった疑問をお持ちの方、多いのではないでしょうか。
メダカの色は、飼い方しだいで見違えるほど変わることがあります。ポイントは「容器の色」「水温」「餌」、そして土台となる「血統」です。
この記事では、誰でもすぐに試せる色揚げのコツを、当店の経験をもとに5つに分けて解説していきます。無理に着色するのではなく、メダカが本来持っている色を引き出してあげるイメージで読んでみてください。
メダカの色揚げとは?まず仕組みを知ろう
色揚げとは、メダカが持っている体の色を、より濃く鮮やかに引き出すことをいいます。やみくもに試す前に、なぜ色が変わるのかを知っておくと失敗が減ります。
メダカは周りの色に合わせて体色を変える(背地反応)
メダカには「背地反応(はいちはんのう)」という性質があります。これは周りの色に体色を合わせる保護色の働きで、黒い容器で飼うと身を守るために色が濃くなり、白い容器だと色が抜けて薄くなります。色揚げの多くは、この性質を上手に利用するものです。
ただし「血統」という土台は変えられない
どんなに工夫しても、そのメダカが持っている色以上に濃くなることはありません。色揚げはあくまで「持っている色を引き出す」もので、白いメダカが真っ赤になるわけではないのです。最終的にどこまで色が乗るかは、親から受け継いだ血統で決まります。この点は最後に詳しくお伝えします。
色揚げのコツ①:黒い容器で飼う(一番手軽で効果大)
もっとも手軽で、効果を実感しやすいのが容器の色を変えることです。背地反応を利用して、メダカの色をぐっと引き締めます。
基本は黒や濃い色の容器
色を濃く見せたい品種は、黒など色の濃い容器で飼うのが基本です。白のように薄い色の容器だと色が抜けて薄く見えてしまうので、色を見せたいメダカには向きません。今まで薄い色の容器で飼っていた場合は、濃い色の容器に移すだけで数日〜数週間で色が乗ってくることもあります。
品種によって合う容器の色は違う
すべてのメダカに黒容器が正解というわけではありません。青いラメや体外光を見せたい品種は、モスグリーンやグレーの容器のほうが映えることがあります。また、オロチやブラックダイヤのように背地反応がない(容器の色で体色が変わらない)品種もいます。こうした品種は容器の色で体色こそ変わりませんが、ラメや光の見え方は変わるので、見せたい部分に合わせて選びましょう。
コツ②:水温が上がらない涼しい環境で飼う
「色揚げには太陽光が大事」とよく言われますが、当店の実感では、それよりも水温が上がらない涼しい環境でじっくり飼い込むほうが、色は濃くなりやすいです。
水温が低めだと色が濃くなりやすい
メダカは越冬明け、寒い冬を越えたあとに赤がぐっと美しくなることがあります。これと同じで、水温が上がりすぎない環境でゆっくり飼い込むと、色が濃く乗ってきやすいのです。逆に、高水温で活発に過ごす真夏は、かえって色が乗りにくい傾向があります。
日陰など水温が上がりにくい場所に置く
そのため、置き場所は日当たりにこだわりすぎる必要はありません。むしろ夏場は、日陰など水温が上がりにくい場所のほうが色揚げにはプラスに働くことがあります。すだれや遮光ネットで水温の上昇を抑えるのも効果的です。
▶ 詳しくはメダカの夏の高水温対策もご覧ください。
色揚げのコツ③:色揚げ用の餌を与える
餌から色のもとになる成分をとらせることでも、色を鮮やかにできます。特に赤やオレンジ系の品種に効果が出やすい方法です。
アスタキサンチン配合の餌が赤系に効く
赤やオレンジを濃くしたいなら、アスタキサンチンという色揚げ成分が配合された餌が効果的です。これはエビやカニの殻などに含まれる赤い色素で、メダカの赤色を引き立ててくれます。市販の「色揚げ用」と書かれた餌に多く含まれています。
たとえば、ヒカリの「メダカの舞 スーパーオレンジ」は、赤・オレンジ系の色揚げによく使われる定番の色揚げ餌です。
餌での色揚げは「一時的」なもの
注意したいのは、餌による色揚げの効果は一時的で、子どもには遺伝しないということです。色揚げ餌で赤くなった親から採卵しても、その赤さがそのまま受け継がれるわけではありません。あくまでその個体を一時的に鮮やかに見せるもの、と考えておきましょう。
▶ 餌の選び方はメダカにおすすめの餌とは?目的別の選び方で詳しく解説しています。
色揚げのコツ④:健康な状態を保つ
意外と見落とされがちですが、メダカの色は健康状態に大きく左右されます。弱ったメダカは、どんなに工夫しても色がのびません。
体調が悪いと色は褪せる
水質が悪かったり、病気で弱っていたりすると、メダカの色はくすんで薄くなります。逆に、元気で調子の良いメダカは色つやが良くなります。色揚げの土台は健康です。まずは定期的な水換えで、きれいな水を保つことを心がけましょう。
▶ メダカの水換えをサボるとどうなる?もあわせてご覧ください。
過密・ストレスを避ける
狭い容器での過密飼育は、ストレスや水質悪化を招き、色の出にも悪影響です。1匹あたり1〜2Lを目安に、ゆったりとした密度で飼ってあげると、のびのび育って色も乗りやすくなります。
一番大事なのは「血統選び」
ここまで紹介した方法はどれも有効ですが、色揚げの土台になるのは、やはり元のメダカが持っている色(血統)です。最後に、根本から色の良いメダカを育てる考え方をお伝えします。
色の濃い親から累代する
色の濃い個体同士をかけ合わせて世代を重ねていくと、その色は子どもにも受け継がれていきます。餌による色揚げと違い、これは遺伝するので、累代を重ねるほど色の良い系統に育っていきます。色にこだわるなら、親選びを妥協しないことが何よりの近道です。
色の出やすい品種を選ぶ
そもそも、色が鮮やかに出やすい品種を選ぶのも一つの手です。たとえば楊貴妃は朱赤色がはっきり出る、色揚げの分かりやすい人気品種です。
▶ 楊貴妃メダカの特徴や育て方、赤くする色揚げ方法もあわせてご覧ください。
まとめ|メダカの色揚げ早見表
最後に、今回紹介した色揚げの方法を早見表にまとめます。
| 方法 | 効果 | ポイント |
|---|---|---|
| 色の濃い容器で飼う | ◎ 手軽で効果大 | 背地反応を利用。品種により合う色は異なる |
| 涼しい環境で飼う | ◎ 色が濃く乗る | 水温を上げない。越冬後に赤が映えるのと同じ |
| 色揚げ餌を与える | ○ 赤系に有効 | 効果は一時的・遺伝しない |
| 健康を保つ | ○ すべての土台 | 水換え・低密度でストレスを減らす |
| 血統を選ぶ | ◎ 根本的な近道 | 色の濃い親から累代・品種選び |
色揚げといっても、特別な薬や難しい技術は必要ありません。色の濃い容器を選ぶ・水温を上げすぎない・健康に育てる——この基本を押さえるだけでも、メダカは見違えるように色づいてくれます。焦らず、メダカの様子を見ながら、本来の美しさを引き出してあげてください。
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