金閣メダカの特徴や作り方、固定率など徹底解説!
つやのように光る体に、青く輝く目、黒と赤茶の「赤虎」柄——金閣(きんかく)は、グロウボディとアースアイを併せ持つ、見どころの多い改良メダカです。
「金閣メダカって、どんなメダカ?」「この輝きは体外光と何が違うの?」「ヒレの長いタイプもいるの?」——この記事では、金閣の特徴・掛け合わせ・固定率・選別のポイントに加えて、リアルロングフィン化した個体についても専門店の目線で解説します。
金閣メダカとは?つやのように光る体とアースアイを持つメダカ
金閣(きんかく)は、A-sめだかさん作出の改良メダカです。つやのように光る体(グロウボディ)と、青く輝く目(アースアイ)、黒と赤茶の「赤虎」柄を併せ持っています。
当店では、各ヒレが長く伸びたリアルロングフィンタイプの金閣も扱っています。この記事では金閣の特徴を中心に、リアルロングフィン化した個体についても後半で紹介します。
グロウボディとは?体外光のような明るい光ではありません
金閣の体の輝きは、グロウボディと呼ばれる形質です。名前の印象から「金色の体外光」と思われがちですが、体外光とは別物です。
体外光がはっきりと明るく光るのに対して、グロウボディはつやのように体が光るのが特徴です。ギラッとした光ではなく、しっとりとした光沢が体に乗るイメージです。
このグロウボディは、アースアイの系統のメダカに出現してくる形質です。金閣もアースアイを持つ品種で、「つやのある体」と「青く輝く目」をセットで楽しめます。
金閣メダカの特徴|アースアイ・赤虎の斑模様
グロウボディのつやに加えて、金閣の見どころは「目」と「柄」です。順番に見ていきましょう。
アースアイ|青く輝く独特の目
目が青みがかって輝くアースアイは、掛け合わせに使われている墨碧眼から受け継いだ形質です。光の当たり方で青や緑に見え、その様子が地球のように見えることからこの名前で呼ばれています。
アースアイは育てているうちに出てくるものではなく、生まれつきの形質です。この目が出ているかどうかが、金閣の評価を大きく左右します。
赤虎タイプの斑模様
体には、黒の斑と赤茶の色が混ざった「赤虎」の柄が入ります。柄の入り方は1匹ずつ違うので、お気に入りの模様の子を探す楽しみもあります。
金閣メダカの作り方・掛け合わせ
金閣は、ブラックマーズから出た赤虎タイプ×墨碧眼の掛け合わせで作られました(作出はA-sめだかさん)。
黒い体と斑模様はブラックマーズ系から、青く輝くアースアイは墨碧眼から受け継いでいます。
掛け合わせ元になっている墨碧眼については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 墨碧眼メダカの特徴や固定率、アースアイの魅力を徹底解説!
金閣メダカの固定率|6割くらい
当店で育てている実感では、固定率は6割くらいです。改良メダカとしては、比較的安定しているほうだと思います。
差が出るいちばんのポイントは、アースアイが出るかどうかです。同じ親から生まれても、アースアイがしっかり出る子と出ない子に分かれ、ここで評価が大きく変わります。
逆に言えば、アースアイの出た個体を親に残していくことが、金閣らしさを保ついちばんの近道です。
金閣メダカの育て方|特別な飼育は必要ありません
飼育方法は、基本的にほかの改良メダカと同じで大丈夫です。特別な設備や難しい管理は必要ありません。
容器は黒容器の上見がおすすめ。透明容器の横見もOK
黒い容器での上見では、グロウボディのつやと赤虎の斑模様がぐっと締まって見えます。まずは黒容器で楽しむのがおすすめです。
一方で、透明な容器での横見もOKです。体側のつやとアースアイは、横から見てもしっかり楽しめます。
リアルロングフィン化した個体もいます
金閣には、各ヒレが長く伸びたリアルロングフィンタイプの個体もいます。当店で販売しているのもこのタイプです。
リアルロングフィンは、尾ビレ・背ビレ・尻ビレがバランスよく長く伸びる形質です。一部の軟条だけが突き出すタイプのヒレ長とは違い、ヒレ全体がふわっと伸びるので、横見での優雅さは格別です。
ヒレ長個体は「ヒレ先の水カビ」にだけ注意
ヒレの長い個体は、水温が下がる時期にヒレの先から水カビ病になることがあります。
特に秋から冬にかけて、水温の上下が大きい時期は要注意です。ヒレ先に白い綿のようなものが見えたら、早めに対処してあげてください。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
▶ メダカの水カビ病(綿かぶり病)とは?症状・原因・治し方と予防を解説
金閣メダカの選別|アースアイと斑模様を中心に
当店では、アースアイと斑模様を中心に選別しています。
まずはアースアイがしっかり出ているかどうか。そのうえで、赤虎の斑模様のバランスが良い個体を残していきます。リアルロングフィンの個体なら、ヒレの伸びも合わせて見ていきます。
選別の基本的な考え方は、こちらの記事でも解説しています。
▶ メダカの選別のやり方とコツ|タイミング・残す個体の選び方を解説
まとめ|つや・目・柄を楽しむメダカ。ヒレ長タイプも
最後に、金閣のポイントを表にまとめます。
| 特徴 | グロウボディのつや+アースアイ+赤虎の斑模様 |
|---|---|
| 作出 | A-sめだか |
| 掛け合わせ | ブラックマーズから出た赤虎タイプ×墨碧眼 |
| 固定率 | 6割くらい。アースアイの出方で差が出る |
| 選別 | アースアイと斑模様を中心に |
| 育て方 | 基本はほかのメダカと同じ |
| 容器 | 黒容器の上見がおすすめ。透明容器の横見もOK |
| ヒレ長タイプ | リアルロングフィン化した個体もいる。ヒレ先の水カビにだけ注意 |
つやのある体、青い目、赤虎の柄。じっくり見るほど発見のある、飼いごたえのある品種です。気になった方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
🔎 この品種らしさを保つ「選別」を1冊に
『メダカ選別の教科書』(note・全13章・写真59枚)
体型・ラメ・体外光・体色・柄まで、残す個体と外す個体を写真で見比べながら解説。オリジナル品種サブマリーナーが生まれるまでの3年の記録も収録しています。
▶ 関連記事:黒天幻龍メダカの特徴|アースアイの選別と固定率、育て方を解説
▶ 関連記事:墨碧眼メダカの特徴や固定率、アースアイの魅力を徹底解説!
▶ 関連記事:黒いメダカの種類まとめ|定番のオロチから墨模様・ヒレ長まで専門店が解説
▶ 関連記事:改良メダカ品種図鑑|品種ごとの特徴・固定率・育て方まとめ