黒いメダカの種類まとめ|定番のオロチから墨模様・ヒレ長まで専門店が解説
「真っ黒なメダカが飼いたい!どんな種類があるの?」
「オロチってよく聞くけど、他の黒いメダカと何が違うの?」
「黒いメダカは白い容器だと色が抜けちゃう?」
メダカの改良品種のなかでも、黒いメダカは「かっこよさ」で選ばれるジャンルです。真っ黒な単色から、白と黒の墨模様、黒地に青いラメが乗るタイプ、長く伸びるヒレまで、その表現はどんどん広がっています。
この記事では、黒いメダカの代表的な種類と選び方、黒をきれいに見せるコツを、改良メダカ専門店が解説します。
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黒いメダカの定番は「オロチ」|最初の1匹におすすめ
黒いメダカと言えば、まず名前が挙がるのがオロチです。飛鳥メダカの谷國昌博さんが作出した、黒系メダカの代表品種です。
初心者の方に「最初の黒いメダカ」として当店がおすすめするのもオロチです。理由は3つあります。
・とにかく真っ黒(オロチより黒いメダカはなかなかいないと言われます)
・容器の色を選ばない(白い容器で飼っても黒が薄くなりません)
・飼いやすい(普通体型で丈夫)
オロチは「ブラックメダカを白い容器で育てて、それでも黒が薄くならない個体を選ぶ」という、当時としてはありえない選別を積み重ねて生まれた品種です。だからこそ容器を選ばず、ガラス水槽の横見でもビオトープの上見でも、真っ黒な姿のまま楽しめます。
▶ オロチメダカの特徴、育て方、固定率、作出の経緯など徹底解説!
黒いメダカの種類12選|特徴と選び方
ここからは、当店が扱っている黒系の品種を中心に、タイプの違う12種類をご紹介します。「黒」と一口に言っても、真っ黒な単色・青いラメ・白と黒の墨模様・長く伸びるヒレと、表現はさまざまです。
① オロチ|迷ったらこれ
真っ黒な単色。前の章で紹介した定番中の定番です。まずはここから始めて、黒いメダカの魅力を知ってください。
▶ オロチメダカの特徴、育て方、固定率、作出の経緯など徹底解説!
② ブラックダイヤ|黒×青ラメの横見美人
中里良則さん作出。オロチと星河(青ラメ幹之)の掛け合わせで生まれた、真っ黒な体に青いラメが入る品種です。光の当たり方でラメが強く見えたり、より黒く見えたりと表情が変わります。ガラス水槽の横見にぴったりです。
▶ ブラックダイヤメダカの特徴や作り方、価格(値段の相場)など徹底解説!
③ クラウドグレーダイヤ|上見のラメが主役
ブラックダイヤを累代するなかから、体の上部にもラメがびっしり入る個体を選別した品種です。以前は「上見強ラメブラックダイヤ」と呼ばれていました。横見のブラックダイヤに対して、こちらは上から眺めたときのラメが主役です。
▶ クラウドグレーダイヤメダカの特徴や固定率、おすすめの容器など徹底解説!
④ 夜桜|黒地に桜色の頭とラメ
垂水政治さん作出。黒い体に頭のあたりがピンク色に染まり、体にはラメが散りばめられます。よく流通している夜桜は柿色が混じるタイプですが、当店の夜桜は作出当時の姿を守るため黒体色のみで累代しているので、ほとんど柿色は出てきません。
▶ 夜桜メダカの特徴や作り方、固定率など徹底解説!
⑤ 和墨|白と黒の墨模様
白い体色に、墨をはじいたような斑模様が入る品種です。模様は成長するにつれて段々と強くなっていくので、変化を楽しめます。背地反応がないので、白や透明の容器で飼っても斑が薄くなりません。
⑥ 墨碧眼|墨模様+青く輝く目
白と黒の墨模様に、アースアイ(目が青っぽく輝いて見える表現)を併せ持つ品種です。落ち着いた白黒の体色のなかで、青い目がワンポイントの差し色になります。
▶ 墨碧眼メダカの特徴や固定率、アースアイの魅力を徹底解説!
⑦ 和墨白銀|墨模様×青い光
めだか専門店ぱれっとさん作出。白銀の体に入る墨模様と、横から見たときに体の側面へ入るグロウボディ(青い光)が合わさった品種です。上見よりも横見でこそ魅力が引き立ちます。
▶ 和墨白銀メダカの特徴や作り方、固定率など徹底解説!
⑧ 黑天幻龍|黒い体に青い目
黒い体色に青い目が入る品種です。オスは全身が真っ黒の個体と、ヒレに茶系の色が入る個体がいます。生まれてくる子には目が青くない子も混ざるので、青い目の個体を選別していく楽しみがあります。
⑨ 曜変天目|漆黒×青ラメ×ヒレ長
垂水政治さん作出。ブラックダイヤの血を受け継ぐ漆黒の体に青く輝くラメ、そして長く伸びるヒレ(ロングフィン)を併せ持つ品種です。名碗「曜変天目」を思わせる、黒・青・ヒレ長を一度に楽しめる一種です。
▶ 曜変天目メダカの特徴や作り方、固定率など徹底解説!
⑩ オランジェ|黒っぽい体にオレンジのヒレ
同じく垂水政治さん作出。黒っぽい体色に、ヒレへ乗るオレンジ色と光が映えるロングフィンのメダカです。ひらひらと伸びたヒレを広げて泳ぐ姿はとても優雅で、黒系のなかでは華やかな存在です。
▶ オランジェメダカの特徴や作り方、固定率など徹底解説!
⑪ ミッドナイトフリル漆黒|黒を極めたフサフサのヒレ
オスのヒレの先がフサフサに伸びるロングフィンに、漆黒の体色が組み合わさったタイプです。ミッドナイトフリルには体外光・ラメ・漆黒の3タイプがあり、そのなかで黒さを突き詰めたのが漆黒です。
▶ ミッドナイトフリル体外光メダカの特徴や作り方、固定率など徹底解説!
⑫ ミッドナイトフリル体外光|上見の光と横見のヒレ
同じミッドナイトフリルの体外光タイプです。上から見れば背中の体外光、横から見ればフサフサのヒレと、ひとつの品種で上見も横見も楽しめるのが魅力。3タイプのなかでもヒレが伸びやすい傾向があります。なお、フサフサのヒレは水が悪くなるとヒレ先から傷みやすいので、水はきれいめに保ってあげてください。
▶ ミッドナイトフリル体外光メダカの特徴や作り方、固定率など徹底解説!
黒いメダカは容器を選ばない|きれいに見せるコツ
黒いメダカを飼うときによく聞かれるのが「白い容器だと色が抜けませんか?」という質問です。ここは黒系メダカの大きな強みなので、押さえておきましょう。
① 黒系の多くは背地反応がない
メダカには背地反応(周りの色に合わせて体の色を変える性質)があり、白い容器で飼うと色が抜けて薄くなるのが普通です。ところがオロチ・ブラックダイヤ・和墨・墨碧眼・和墨白銀といった黒系の品種には、この背地反応がありません。白い容器でも透明のガラス水槽でも、黒いまま楽しめます。
② だからガラス水槽の横見が楽しめる
容器の色を選ばないということは、室内のガラス水槽で横から鑑賞できるということです。黒地に乗る青ラメ、グロウボディ、アースアイ、そして長く伸びたヒレは、上から見るより横から見たほうが映える表現です。黒いメダカが室内向きと言われるのはこのためです。
③ 上見なら黒容器やビオトープで
屋外のビオトープや黒い容器で上から眺めれば、真っ黒な体や、クラウドグレーダイヤのような上見のラメが映えます。上見・横見のどちらでも楽しめるのが、黒いメダカの良さです。
そして一番大事なのは、血統(もともとの黒さ・墨やラメの入り方)です。黒の濃さや墨模様の強さは個体差が大きいので、しっかり選別された個体を選ぶことが「かっこいい黒いメダカ」への一番の近道です。
体色の見え方については、こちらの記事もあわせてどうぞ。
▶ メダカの色揚げのやり方|色を濃く鮮やかにする5つのコツを解説
まとめ|黒いメダカ早見表
タイプ別の早見表
| オロチ | 真っ黒な単色。定番・安価・丈夫で初心者に一番おすすめ |
|---|---|
| ブラックダイヤ | 黒×青ラメ。横見(ガラス水槽)向き |
| クラウドグレーダイヤ | 黒×高密度のラメ。上見が主役 |
| 夜桜 | 黒地に桜色の頭とラメ。当店は黒体色のみで累代 |
| 和墨 | 白と黒の墨模様。成長とともに墨が強くなる |
| 墨碧眼 | 墨模様+アースアイ(青く輝く目) |
| 和墨白銀 | 墨模様+グロウボディ(青い光)。横見向き |
| 黑天幻龍 | 黒い体に青い目。選別する楽しみあり |
| 曜変天目 | 漆黒×青ラメ×ヒレ長。黒系の豪華タイプ |
| オランジェ | 黒っぽい体にオレンジのヒレ。優雅なロングフィン |
| ミッドナイトフリル漆黒 | 漆黒×フサフサのヒレ |
| ミッドナイトフリル体外光 | 体外光×フサフサのヒレ。上見も横見も |
| きれいに見せるには | 黒系は容器を選ばない。横見も上見もOK。土台は血統 |
同じ「赤」でも、単色・ラメ・紅白・琥珀色とこれだけの幅があります。まずは楊貴妃から始めて、慣れてきたら好みの表現に進んでいく——それが赤いメダカの楽しみ方です。気になる品種があれば、ぜひ品種解説の記事ものぞいてみてください。
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『メダカ飼育の教科書』(note・全9章・写真44枚)
お迎えから日々のお世話、繁殖、トラブル対応まで、順番に読めば一通りわかる決定版。ご購入者は公式LINEでの飼育相談つきです。
同じ「黒」でも、真っ黒な単色・青いラメ・墨模様・ヒレ長とこれだけの幅があります。まずはオロチから始めて、慣れてきたら好みの表現に進んでいく——それが黒いメダカの楽しみ方です。気になる品種があれば、ぜひ品種解説の記事ものぞいてみてください。
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