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メダカの容器に氷が張った!割るべき?凍った水の中でメダカが生きられる理由を専門店が解説

「朝起きたら、メダカの容器に氷が張っていた」

「この氷、割ったほうがいいのかな」

「中のメダカは無事なんだろうか」

冬の朝、凍った水面を見て慧てる。これは、屋外でメダカを飼っていれば誰もが一度は経験することだと思います。

結論からお伝えすると、水面に氷が張っても、メダカは氷の下で生きられます。そして、薄い氷は割らないでください。

この記事では、横浜でメダカ専門店を営む当店が、氷の下でメダカが生きられる理由と、凍った日にやっていいこと・いけないことをお伝えします。

結論|氷が張っても大丈夫。薄い氷は割らない

まず安心してください。メダカは氷の下で生きられます。

水面がうっすら凍ったくらいでは、メダカは死にません。底のほうでじっとして、氷が溶けるのを待っています。

そして大事なのが、その氷を無理に割らないことです。よかれと思って割る行為が、かえってメダカにダメージを与えます。理由はこのあと詳しく説明します。

当店のある横浜でも、年に5回ほど、1月から2月にかけて水面が凍ります。厚さは1cmくらいまでです。そのまま自然に溶けるのを待っていますが、それで問題なく春を迎えています。

なぜ氷の下でメダカは生きられるのか

冬の容器の中では、水面に近いほど冷たく、底にいくほど暖かいという状態ができています。

水は4℃のときがいちばん重いという性質があるため、冷たい水は上に、それより暖かい水は下に集まります。つまり底のほうには、水面より暖かい水がたまっているのです。

メダカは水温を感じ分けて、心地よい場所に移動します。冬は底のほうが暖かいので、底でじっとしています。水面が凍っても、メダカがいるのは氷から離れた底のほうです。

深さのある容器なら、この「暖かい場所」がしっかりできます。深さの目安は20cmくらいです。

氷を割ってはいけない2つの理由

「氷が張っていたら割って空気を入れたほうがいいのでは」と思う方は多いのですが、当店では割りません。理由は2つあります。

① 氷は「蓋」の役割をしている

表面の氷は、底の暖かい水を守るための蓋になっています。

冷たい外気が直接水に触れるのを、氷が防いでくれているのです。無理に割ってしまうと、この蓋としての役割を捨てることになります。

② 割った衝撃で、冷たい水と暖かい水が混ざる

これがいちばん怖いところです。

割ったときの衝撃で容器の中の水が混ぜられると、表面付近の冷たい水と、底の暖かい水が混ざってしまいます。その結果、容器の中の水が一気に冷たくなります。

この急な温度変化が、メダカにダメージを与えます。メダカが弱るのは「寒さ」そのものより「急な変化」です。せっかく底で安定していた環境を、自分の手で壊してしまうことになります。
▶ メダカが冬に死ぬ原因と対策|寒さより怖い「寒暖差」を専門店が解説

やってはいけないこと|お湯を足す・熱湯をかける

氷を溶かそうとしてお湯を足したり、熱湯をかけたりするのはNGです。

理由は氷を割るのと同じで、急激な温度変化を与えてしまうからです。

冷たいままの水でも、メダカは問題ありません。むしろ安定して冷たいほうが、急に水温が変わるよりもずっと安全です。

凍った日にやってはいけないことをまとめます。
・氷を割る、叩く
・お湯を足す、熱湯をかける
・水換えをする
・メダカを掬って確認する

やることは、日中に氷が溶けたかどうかを見て、メダカの姿を覗くくらいで十分です。

これだけは危ない|完全に凍ってしまう環境

薄い氷なら問題ありませんが、容器の水が完全に凍ってしまうと、メダカは死んでしまいます。これだけは避けなければいけません。

そこまで冷え込む地域にお住まいなら、対策が必要です。
・容器を大きくする(水量が多いほど凍りにくくなります)
・屋外ではなく室内に入れる

水量と深さのある容器を使っていれば、表面が凍っても底まで凍ることはまずありません。浅い箱型の容器は、冬の越冬には不利です。
▶ メダカの越冬グッズおすすめ|屋外で冬を越すための道具を専門店が解説

何日も凍ったままの地域では

数日凍るくらいなら大丈夫です。日中に溶けて、また夜に凍る。この繰り返しであれば、メダカは底で耐えています。

問題はずっと凍りっぱなしになる地域です。この場合は対策を考えてください。
・大きな容器にする
・断熱材を容器に巻く
・少しでも暖かい場所に置く(建物の壁際など)

それでも難しいようであれば、室内にメダカを入れるのがいちばん確実です。移すタイミングとやり方は次の記事にまとめています。
▶ メダカを屋外から室内へ移すタイミングとやり方|冬越し前のお引っ越しを専門店が解説

まとめ|凍っても、何もしないのが正解

最後に、この記事のポイントをおさらいします。

・メダカは氷の下で生きられる。底には水面より暖かい水がある
・薄い氷は割らない。氷は底の暖かい水を守る蓋の役割をしている
・割ると冷たい水と暖かい水が混ざって一気に冷える。この急変がダメージになる
・お湯を足すのもNG。冷たいままのほうが安全
・避けるべきは完全凍結だけ。水量と深さ20cmの容器を使う
・ずっと凍る地域は大きな容器・断熱材・置き場所、それでも難しければ室内へ
・当店(横浜)では1月〜2月に年5回ほど、厚さ1cmくらいまで凍りますが、そのままで春を迎えています

凍った朝は驚きますが、慌てて手を出さないことがいちばんの対策です。静かに見守ってあげてください。

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