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メダカは冬眠するの?冬に動かなくなる理由と、そのとき飼い主がやることを専門店が解説

「冬になってから、メダカが底でじっとしている。これって冬眠?」

「生きているのか、死んでしまったのか分からない」

「冬眠中って、何かしてあげたほうがいいのかな」

水温が下がってくると、こうしたご相談が増えてきます。夏には元気に泳いでいたメダカが、底に沈んで動かなくなるのですから、心配になるのは当然だと思います。

結論からお伝えすると、メダカは「冬眠」という言葉から想像するような、完全に眠り込んだ状態にはなりません。でも、動きを最小限にして春を待つ状態にはなります。

この記事では、横浜でメダカ専門店を営む当店が、冬のメダカに何が起きているのか、生死の見分け方、そして飼い主がやることをお伝えします。

結論|「冬眠」はしない。でも動きを最小限にして春を待つ

「冬眠」と聞くと、クマやカエルのように完全に眠り込んで、春まで意識がない状態を想像すると思います。

メダカはそこまで深く眠りません。水温が下がると動きを最小限にして、体力の消耗を抑えながら春を待ちます。当店ではこれを「越冬モード」と呼んでいます。

ですから、こんなことが起こります。
・全く動かないわけではありません。にょろにょろとした感じでゆっくり泳ぎます
・止まっていることも多いですが、暖かい日には少し動きます
・人の気配にも反応することがあります

「底でじっとしているから死んでしまったのでは」と心配になりますが、これは弱っているのではなく、冬をやり過ごすための自然な姿です。

水温で決まる|15℃と10℃が分かれ目

メダカの状態は、水温でだいたい決まります。覚えていただきたいのは15℃と10℃の2つです。

15℃を下回ると「冬支度」に入る

餌をあまり食べなくなり、成長が鈍っていきます。屋外から室内へ取り込むなら、このタイミングが目安です。
▶ メダカを屋外から室内へ移すタイミングとやり方|冬越し前のお引っ越しを専門店が解説

10℃を下回ると「越冬モード」

底に沈んでじっとして、餌を撒いても上がってこなくなります。こうなったら餌は切って大丈夫です。

見るのは「日中の水温」。朝だけで判断しない

11月ごろは朝晩だけ10℃を下回る日がありますが、それで餌を切る必要はありません。日中に水温が上がって、メダカが水面に上がってくるなら、まだ食べられます。

朝の水温だけを見て早々に餌を切ってしまうと、痩せる原因になります。水温計をひとつ入れておくと判断しやすくなります。

越冬モードのメダカに、何が起きているのか

水底でじっとしているメダカは、弱っているわけではありません。体力の消耗を最小限にして、春を待っている状態です。

・ほとんど泳がない
・餌を食べない(消化する力も落ちています)
・水中に自然に発生するわずかな微生物を、少しずつ食べていると考えられます

つまり冬のメダカは、省エネ運転で数か月を乗り切ろうとしています。

死んでいるのか、越冬モードなのか|見分け方

いちばん心配なところだと思います。判断はシンプルです。

死んでしまった個体は白くなります。体色が抜けて白っぽくなり、動かなくなります。ここが最大の見分け方です。

生きている個体は、
・にょろにょろとゆっくり泳ぐ
・止まっていても、体色は生きているときのまま
・暖かい日には少し動く

確かめるために、つついたり掬ったりしないでください。越冬中のメダカを触るのは、いちばんやってはいけないことです。軽く水を動かして様子を見るくらいならかまいませんが、基本は覗く程度にとどめてください。

白くなった個体を見つけたら、静かに取り除きます。水が傷む原因になります。

冬眠中の環境づくり|蓋はしない、特別なことはしない

「冬眠中はどんな環境を作ればいいですか」「蓋はしたほうがいいですか」というご質問をよくいただきます。

当店の答えは「蓋はしません。ベアタンク(何も入れない状態)で、これといった対策はしていません」です。

蓋を常設すると、メダカを見なくなります。冬は餌も水換えも減るので、意識して見ないと何週間も見ないままになります。雪の日や強風の日だけ、透明な蓋をスポットで使えば十分です。

本当に効くのは、冬に入る前の準備のほうです。
・飼育密度を下げる(1匹あたり2〜3リットルが目安)
・越冬前に容器を洗っておく
・秋のうちにしっかり太らせておく
・オオミジンコを入れておくのもおすすめです



餌を全くあげないのが不安な方へ
冬は餌を切るのが基本ですが、「何も食べていないのでは」と心配になる方も多いと思います。そういう場合は、オオミジンコを容器に入れておくのがおすすめです。

オオミジンコは寒さに強く、冬の屋外でも生きたまま越冬できるミジンコです。容器に入れておけば、メダカが動ける暖かい日に自分のタイミングで食べられます。人が餌を撒く必要がないので、食べ残しで水を汚す心配もありません。

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落ち葉や柿の葉を入れる方法もよく紹介されますが、当店では入れていません。理由は次の記事にまとめています。
▶ 屋外飼育のメダカの失敗しない越冬方法!餌や水換えはどうする?柿の葉はいる?

冬眠させたほうが、メダカは長生きする

ヒーターで加温すれば、メダカは冬でも活動を続けます。冬でも泳ぐ姿を見られますし、繁殖も楽しめます。

ただ、冬にしっかり冬眠(越冬モード)させたほうが、メダカの寿命は長くなります。加温して一年中活動させると、そのぶん体を使い続けることになるからです。

当店が加温なしの屋外越冬をすすめているのは、これが理由です。冬は寒くて何もない季節に見えますが、メダカにとっては体を休める大事な時間です。

室内で加温して飼う場合の考え方は、次の記事で解説しています。
▶ メダカの冬の室内飼育ガイド!餌やり・水換え・ヒーターの正解を全部解説

春の目覚め|2月末から3月上旬、水温10℃が目安

越冬モードから覚めるのは、水温が10℃を超えてくるころです。時期でいうと2月の終わりから3月上旬にかけて、少しずつ水面付近に上がってくるようになります。

この姿が見えたら、春が近いサインです。ただし、いきなり夏と同じ量の餌をあげないでください。消化する力がまだ戻っていないので、ごく少量から様子を見ながら戻していきます。

まとめ|この記事のポイント

最後に、この記事のポイントをおさらいします。

・メダカは完全な冬眠はしない。動きを最小限にして春を待つ
・15℃で冬支度、10℃で越冬モード。見るのは日中の水温
・生きていればにょろにょろと泳ぐ。死んだ個体は白くなる
・つつかない・掬わない。覗く程度にとどめる
・蓋はしない。効くのは密度を下げる・容器を洗う・秋に太らせる・オオミジンコを入れる
・冬眠させたほうが寿命は長くなる
・春は2月末〜3月上旬、水温10℃超えで水面に上がってくる

冬のメダカは、何もしないのが正解です。静かに見守って、春を一緒に待ってあげてください。

▶ 関連記事:屋外飼育のメダカの失敗しない越冬方法!餌や水換えはどうする?柿の葉はいる?
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