ブログ

ミジンコとは?メダカの生き餌の種類・効果・入手方法を専門店が解説

「ミジンコってそもそも何なの?」
「メダカの餌にいいと聞くけど、どれを選べばいいの?」
「どこで手に入るの?自分で増やせるの?」

メダカを飼い始めると、必ず一度は耳にするのがミジンコです。生き餌として評判はいいものの、正体がよく分からないまま何となく気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ミジンコとはどんな生き物なのか、メダカにどう効くのか、種類の見分け方から入手方法・与え方までを、改良メダカ専門店の視点でまとめました。読み終わるころには、自分に必要なミジンコがどれか分かるようになります。

📖 この記事の内容も、まるごと1冊に

メダカ飼育の教科書』(note・全9章・写真44枚)
お迎えから日々のお世話、繁殖、トラブル対応まで、順番に読めば一通りわかる決定版。ご購入者は公式LINEでの飼育相談つきです。

発売記念1,480円(先着30部)|noteで読む

ミジンコとは?メダカの餌になる小さな甲殻類です

ミジンコは、池や田んぼなどの淡水にすむ体長0.5〜3mmほどの小さな甲殻類です。エビやカニと同じ仲間で、虫(昆虫)ではありません。

半透明の丸い体で、水中をぴょこぴょこ跳ねるように泳ぐ小さな生き物です。

メダカ飼育の世界でミジンコが重宝されるのは、メダカが自然界で食べているものに一番近い餌だからです。粉餌では得られない食いつきの良さがあり、特に稚魚(針子)の育成では心強い味方になります。

もうひとつの魅力が、自分で増やせることです。ミジンコはメスだけで子どもを産む「単為生殖」という増え方をするため、条件がそろえば水槽の中でどんどん数が増えていきます。

メダカにミジンコを与える3つのメリット

ミジンコは「あると便利」な餌です。主食にするものではありませんが、当店でも稚魚の育成に役立てています。

① 食いつきが違う
生きて動くものにメダカは強く反応します。粉餌を食べ渋る個体でも、ミジンコには飛びついてくることがあります。

② 水を汚しにくい
粉餌は食べ残しが沈んで水を汚しますが、ミジンコは生きたまま水中を泳いでいるので、食べられるまで水を汚しません。むしろ水中の有機物を食べてくれます。

③ 稚魚の生存率が上がる
口が小さい針子は粉餌をうまく食べられないことがあります。常に泳いでいるミジンコなら、お腹が空いたときに自分のタイミングで食べられます。

ただしミジンコだけで育てるのはおすすめしません。栄養バランスを考えると、粉餌をメインにしてミジンコをサブで足すのが一番安定します。

ミジンコの種類|メダカの餌になるのは「タマ」と「オオ」

ひとくちにミジンコと言っても種類があり、メダカの餌として使えるものと、増えても餌にならないものがあります。ここを知っておくと、水槽に湧いたミジンコを見て慌てなくなります。

タマミジンコ(約1mm)
丸い体の小型種で、針子・稚魚に最適です。口の小さい針子でも食べられるサイズで、水槽に入れておけば勝手に増えてくれます。当店の稚魚育成でも主力です。

オオミジンコ(約2〜3mm)
名前の通り大型で、若魚・成魚向けです。1匹あたりの栄養量が多く、食べ応えがあります。低水温にも比較的強いので、秋から冬にかけても扱いやすい種類です。

ケンミジンコ・カイミジンコ
この2つは水槽に勝手に湧くことがありますが、メダカの餌としてはあまり期待できません。ケンミジンコは素早く泳いで捕まりにくく、カイミジンコは硬い殻に覆われていて食べられないことが多いです。

どちらもメダカに害はありませんので、湧いていても取り除く必要はありません。ただし「ミジンコを増やしたつもりなのにメダカが食べない」というときは、この2種類が増えている可能性があります。

タマミジンコ 約500匹

\ この記事とあわせてどうぞ /

タマミジンコ 約500匹

700円(税込)

タマミジンコを見てみる ▶


オオミジンコ 約500匹

\ この記事とあわせてどうぞ /

オオミジンコ 約500匹

700円(税込)

オオミジンコを見てみる ▶

ミジンコはどこで手に入る?3つの入手方法

ミジンコは自然界にいる生き物なので採ってくることもできますが、安定して増やしたいなら購入から始めるのが確実です。それぞれの方法を正直にお伝えします。

① 田んぼや池で採取する
費用はかかりませんが、種類を選べないのが最大の難点です。餌にならないケンミジンコ・カイミジンコが混ざることも多く、ヤゴやボウフラ、貝の卵などを一緒に持ち込んでしまうリスクもあります。

また、他人の田んぼで勝手に採ってはいけません。採取するなら自分の田んぼなど、許可のある場所に限ります。農薬が使われている田んぼの水はメダカに影響が出ることがあるので避けてください。

② 通販・専門店で購入する
種類がはっきりしていて、すぐ培養を始められるのが利点です。当店でもタマミジンコとオオミジンコをお送りしています。

最初に必要な数はそれほど多くありません。20〜30匹いれば、条件がそろえば増やしていけます。まずは少量から始めて、増えたら容器を分けるのがおすすめです。

③ 自分で増やす(培養)
一度手に入れたら、米のとぎ汁とグリーンウォーターで0円で増やせます。エアレーションは不要で、むしろ水流がストレスになるので入れません。

うまくいかないこともあるので、容器を2つ以上に分けて保険をかけておくと安心です。片方が全滅してももう片方から立て直せます。

ミジンコの与え方|メインは粉餌、ミジンコはサブ

ミジンコは頼れる餌ですが、これ一本で育てるものではありません。粉餌をメインにして、ミジンコをサブで足す使い方が一番安定します。

針子・稚魚には「入れておくだけ」
タマミジンコを容器に入れておけば、針子はお腹が空いたときに自分で食べます。針子は食べる量が少ないので、食べられるスピードより増えるスピードが勝ち、水槽の中で維持されることがあります。こまめに餌をあげられない方には特に向いています。

成魚には多めに入れる
成魚はよく食べるので、入れた分を数日で食べきってしまいます。成魚の水槽では自然に増えていくことは期待できないので、与えるたびに補充する形になります。

数日留守にするときの補助としても使えますが、その場合は普段より多めに入れておいてください。

よくあるつまずきと、その考え方

ミジンコ培養でつまずく理由はだいたい決まっています。先に知っておけば慌てずに対応できます。

増えない・全滅した
原因のほとんどは餓死と酸欠です。ミジンコの全滅は突然で、順調に増えていたのに翌日にはほとんどいなくなっていた、ということが起こります。数が増えるほど、餌と酸素の消費も一気に増えるためです。

増えたらもったいなく思わずメダカに与えてください。それが結果的に維持のコツです。立て直すときは水換えではなく、思い切ってリセットしたほうが早いです。

メダカが食べてくれない
増えているのが餌にならないケンミジンコ・カイミジンコである可能性があります。動きが素早い、あるいは硬い殻に覆われて見えるなら、この2種類かもしれません。害はないので放置して問題ありません。

ゾウリムシとどちらがいいか迷う
基本はミジンコをおすすめします。水槽に入れておけば維持しやすく、給餌の手間が少ないためです。ゾウリムシは省スペースで培養できる利点がありますが、こまめな給餌が必要になります。

まとめ|ミジンコは「増やして使う」餌

ミジンコは体長0.5〜3mmほどの小さな甲殻類で、メダカが自然界で食べているものに一番近い餌です。粉餌にはない食いつきの良さがあり、稚魚の育成では特に力を発揮します。

要点の早見表

針子・稚魚に使うならタマミジンコ(約1mm)
若魚・成魚に使うならオオミジンコ(約2〜3mm)
餌にならない種類ケンミジンコ・カイミジンコ(害はない)
始めるのに必要な数20〜30匹から増やせる
培養に必要なもの米のとぎ汁・グリーンウォーター・10L以上の容器
エアレーション不要(水流がストレスになる)
与え方粉餌をメイン、ミジンコはサブ

ミジンコは「大事に取っておく」ものではなく、増やして、どんどん使うものです。増えたら惜しまず与える。減ったらリセットしてやり直す。この気楽さで付き合うのがうまくいくコツです。

焦らず、メダカの様子を見ながら育てていきましょう。

📖 この記事の内容も、まるごと1冊に

メダカ飼育の教科書』(note・全9章・写真44枚)
お迎えから日々のお世話、繁殖、トラブル対応まで、順番に読めば一通りわかる決定版。ご購入者は公式LINEでの飼育相談つきです。

発売記念1,480円(先着30部)|noteで読む

▶ 関連記事:ミジンコの増やし方|米のとぎ汁で0円、失敗しないコツ

▶ 関連記事:タマミジンコとオオミジンコの違い|メダカの餌にはどっちがおすすめ?

▶ 関連記事:メダカにミジンコを与えるメリットと与え方|針子から成魚まで生き餌の活用法

▶ 関連記事:ミジンコが全滅する原因と対策|「増えすぎ」こそ危険サイン?管理のコツを解説

▶ 関連記事:ゾウリムシとミジンコはどっちがいい?メダカの生き餌を専門店が比較

▶ 関連記事:メダカの稚魚(針子)の育て方完全ガイド|エサ・容器・成長の流れを解説