メダカの選別のやり方とコツ|タイミング・残す個体の選び方を解説
「選別って聞くけど、何をどう選べばいいの?」
「いつごろ、何回くらいやるのが正解?」
「選別から外した子はどうすればいいんだろう…」
こういった疑問をお持ちの方、多いのではないでしょうか。
繁殖をしていると必ず向き合うことになるのが「選別」です。生まれた子の中から残す個体を選ぶ作業で、綺麗なメダカを維持していくためには避けて通れません。とはいえ、初めてだと「どこを見ればいいのか」「外した子をどうするか」など、分からないことだらけですよね。
この記事では、当店で実際にやっている選別のタイミングから、見るべきポイント、品種タイプ別の基準、外れた個体との付き合い方まで詳しく解説していきます。
メダカの選別とは?なぜ必要なのか
選別とは、生まれた子メダカの中から「次の世代の親にする個体」「品種として残す個体」を選ぶ作業のことです。
改良メダカは、何もせずに代を重ねると、品種の特徴がだんだん薄れていきます。綺麗な色やラメ、柄を維持できるかどうかは、どの個体を親に選ぶかでほぼ決まると言ってもいいほど。だからこそ、ブリーダーもメダカ屋も選別を大切にしています。
と言っても、難しく考える必要はありません。見るポイントは決まっているので、順番に解説していきますね。
選別のタイミング|2cmで体型、3cmで表現を見る
①2cmくらいで「体型」の選別
当店ではまず、体長2cmくらいに育ったタイミングで「体型」の選別をしています。
このサイズになると、背曲がりなどの体型のクセが見えてきます。まずはここで体型のしっかりした個体を残します。色やラメの判断はまだこの段階ではしません。
②3cmくらいで「表現」を見て綺麗な子を残す
次に、3cmくらいになる頃に「表現」を見て、綺麗な子を残していきます。
ラメの乗り方や色の濃さといった表現は、3cmくらいになる頃にはっきりしてきます。小さいうちに選んでも将来の姿は分からないので、焦らずこのサイズまで育ててから見極めるのがポイントです。「2cmで体型、3cmで表現」の2段階でイメージしてください。
選別で見るポイント3つ
①体型|背曲がりなどがないか
まず最初に見るのは体型です。横から見て、背骨が曲がっていないか、ヒレの形が崩れていないかをチェックします。まれに口が開きっぱなしになっている個体もいるので、口元も見ておきましょう。
体型の崩れは遺伝することがあるため、繁殖用に残す個体からは外すのが基本です。
②品種の特徴|その品種らしさが出ているか
次に、その品種らしい特徴がしっかり出ているかを見ます。
単色系なら色、ラメ系ならラメ、三色なら柄。「この品種はここが命」というポイントが強く出ている個体を残すことで、次の世代もその特徴を受け継いでくれます。親選びに妥協しないことが、綺麗なメダカを維持する一番の秘訣です。
③体格と元気さ
同じくらいの日齢なら、体格が良く、よく泳ぎ、よく食べる個体を優先して残しましょう。
丈夫さも立派な素質です。見た目が良くても痩せていたり泳ぎに違和感があったりする個体より、元気いっぱいの個体の方が、その後の繁殖でも活躍してくれます。
品種タイプ別の選別基準
①単色系の品種は「色の濃さ・鮮やかさ」
楊貴妃のような朱赤系、オロチのような黒系など、単色系の品種は、シンプルに「より色が濃く、綺麗に出ている個体」を残します。
色の濃淡は個体差が出やすく、色の良い親から採卵していくことで次世代の色も安定していきます。品種の色が見比べやすい色の容器に入れて、じっくり比較するのがおすすめです。
②ラメ系の品種は「ラメの量と密度」
ラメ系の品種は「ラメの量と密度」が勝負です。
頭の近くまでしっかりラメが乗っているか、隙間なく敷き詰められているか。ラメの乗りは遺伝しやすいので、ここで妥協しないことが次世代の輝きに直結します。
③三色・柄物は「多めに採って、厳しめに」
三色や柄物は、柄の固定率がもともと低い品種です。親と同じ柄はほとんど生まれないと考えて、多めに採卵して、その中から厳しめに選ぶのが基本戦略になります。
「いい柄が出たらラッキー」くらいの気持ちで数を見ていくのが、三色系と付き合うコツです。
選別から外れた個体はどうする?
①「ミックス」として育てるのもOK
選別から外れたといっても、健康な子たちです。「ミックスメダカ」としてまとめて育てるのも立派な選択肢です。
いろいろな表現の子が混ざって泳ぐ容器は、それはそれで賑やかで楽しいものです。ビオトープ用として活躍してもらうのも良いですね。
②メダカ屋やアクアリウムショップに引き取り相談
数がどうしても飼いきれない場合は、近所のメダカ専門店やアクアリウムショップに引き取りを相談してみてください。
お店によっては快く受けてくれるところもあります。知り合いのメダカ仲間に譲るのも良い方法です。
③川や池への放流は絶対NG
絶対にやってはいけないのが、川や池への放流です。
改良メダカは野生のメダカと遺伝子が異なるため、放流すると自然の生態系を壊してしまいます。「逃がしてあげる」は優しさではないことを、ぜひ覚えておいてください。
まとめ|選別の早見表
| タイミング | 2cmくらいで体型の選別 → 3cmくらいで表現の選別 |
| 表現の見極め | ラメや色は3cm頃にはっきりしてくる |
| 見る順番 | ①体型 → ②品種の特徴 → ③体格・元気さ |
| 単色系 | 色の濃さ・鮮やかさで選ぶ |
| ラメ系 | ラメの量と密度で選ぶ |
| 三色・柄物 | 多めに採って厳しめに選ぶ |
| 外れた個体 | ミックスとして育てる/引き取り相談。放流は絶対NG |
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選別は「命を選ぶ作業」でもあるので、最初は戸惑うかもしれません。でも、品種の美しさを未来につなぐためには欠かせないプロセスです。
2cmで体型、3cmで表現。じっくり育てながら2段階で見極めて、外れた子たちにはミックスとしての楽しい役割を。あなたの容器から、次の世代の自慢の1匹を見つけてあげてください。
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