メダカの卵を見つけたら?最初にやること|移し方と水の準備を専門店が解説
「水草に卵がついてる!どうしよう?」
「このままにしておいて大丈夫?」
「取った方がいいって聞いたけど、どうやって?」
飼っているメダカが卵を産んでいるのを見つけた瞬間は、うれしいものです。でも同時に、何をすればいいのか分からず戸惑う方がとても多いです。
安心してください。やることは3つだけ、5分で終わります。この記事では、卵を見つけたその日にやるべきことを、改良メダカ専門店が順番に解説します。
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結論|やることは3つだけ
メダカの卵を見つけたら、やることはこの3つだけです。
① 卵を親と別の容器に移す
② 水は水道水でOK(カルキ抜き不要)
③ あとは触らず、待つ
ちなみに、生まれたばかりのメダカの赤ちゃんは「針子(はりこ)」と呼ばれます。針のように細く小さいことからついた呼び名で、この記事でもこの言葉で説明していきます。
特別な道具も薬品もいりません。この記事では、①の移し方と②の水の準備を、順番に説明していきます。
5分で終わる作業ですが、やるかやらないかで生まれる稚魚の数がまったく変わります。
なぜ移すの?|親が卵を食べてしまうから
理由はシンプルで、親メダカが卵を食べてしまうからです。
メダカは口に入る大きさの動くものを反射的に食べる魚で、自分の産んだ卵も例外ではありません。卵のまま親の容器に置いておくと、多くが食べられてしまい、さらに運よく孵化しても、今度は針子が食べられてしまいます。
「卵はたくさんあったのに稚魚が増えない」の原因は、ほとんどこれです。詳しくはこちらの記事で解説しています。
▶ メダカの共食い|親が卵や稚魚を食べる理由と防ぐ方法を専門店が解説
移し方は2つ|産卵床ごとが一番簡単
方法① 産卵床ごと移す(一番おすすめ)
卵が付いた産卵床を、そのまま別容器にポンと移すだけです。卵に触れないので失敗がなく、初めての方はこれが一番確実です。
親の容器には予備の産卵床を入れておけば、また次の卵を産みつけてくれます。産卵床を2〜3個ローテーションさせるイメージです。
方法② 卵を外して採卵する
産卵床や水草から、卵を指でつまんで外す方法です。「指でつまんだら潰れそう」と思うかもしれませんが、元気な有精卵は意外と丈夫で、指でつまんだくらいでは潰れません(潰れてしまう卵は、もともと無精卵です)。
くっついた卵をバラす方法や有精卵の見分け方は、こちらで詳しく解説しています。
▶ メダカの採卵のやり方とコツ|頻度・卵の外し方・有精卵の見分け方を解説
予備の産卵床には、扱いやすい人工産卵床や、根にたくさん産みつけてくれる浮草(ミニホテイソウ)が定番です。
水はどうする?|カルキは抜かなくてOK
意外に思われるかもしれませんが、卵を入れる水はカルキを抜いていない、そのままの水道水で大丈夫です。卵の間はカルキの影響を受けません。
ただし、ひとつだけ例外があります。孵化が近い卵が混ざっているなら、カルキを抜いた水にしてください。
孵化が近い卵は、中に目や体がはっきり見えて、黒っぽく見えてきます。この状態の卵は数日以内に生まれる可能性があり、生まれたばかりの針子にはカルキが負担になるためです。
見分けに迷ったら、カルキを抜いた水にしておけば間違いありません。
容器は小さめのもので大丈夫です。日の当たりすぎない、水温が安定する場所に置いて、あとは触らず待ちましょう。何日くらいで孵化するかはこちらの記事でわかります。
▶ メダカの卵は何日で孵化する?白い卵の見分け方とカビ対策
【当店のやり方】卵ではなく「親」を移す親抜き方式
ちなみに当店では、少し違うやり方をしています。卵を動かすのではなく、親の方を別の容器へ移す「親抜き」という方式です。
親を全部移してしまえば、残った容器は卵と針子だけの世界になります。この方式の一番の利点は、産卵床に付いた卵だけでなく、底に落ちた卵もそのまま孵化できることです。採卵では拾いきれない卵まで無駄にならないので、孵化数が多くなります。
そして親抜きした容器には、タマミジンコを入れておきます。親がいない容器ではミジンコを食べる魚がいないので、びっくりするほど増えてくれます。生まれたてのミジンコは針子でも食べられる大きさなので、孵化した針子は目の前に餌が泳いでいる状態で育っていくわけです。
ご家庭では容器の数に限りがあるので、まずは産卵床ごとの移動で十分です。ただ「繁殖を本格的にやってみたい」という方には、この親抜き+タマミジンコの組み合わせはおすすめできます。
まとめ|見つけたその日に、産卵床ごと移すだけ
要点の早見表
| やること | ①親と別容器へ ②水道水でOK ③触らず待つ |
|---|---|
| 移し方(おすすめ) | 産卵床ごと別容器へ。予備の産卵床とローテーション |
| 卵を外す場合 | 指でつまんでOK(有精卵は潰れない) |
| 水 | カルキ抜き不要。孵化が近い卵があるならカルキを抜いた水に |
| 移す理由 | 親が卵や針子を食べてしまうから |
| 当店のやり方 | 親抜き方式+タマミジンコ |
難しく考える必要はありません。見つけたその日に、産卵床ごと別の容器へ。これだけで、生まれてくる稚魚の数は大きく変わります。
卵が孵化したあとの育て方は、稚魚シリーズの記事でしっかりサポートしています。焦らず、楽しみに待ちましょう。
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