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ゾウリムシの増やし方|針子の生存率を上げる生餌を自宅で簡単培養

「針子にはゾウリムシがいいって聞いたけど、どうやって増やすの?」

「培養って難しそう…特別な道具が必要なんじゃないの?」

「増やしたゾウリムシって、どうやってメダカにあげればいいの?」

こういった疑問をお持ちの方、多いのではないでしょうか。

メダカの針子(生まれたての稚魚)の死因で最も多いのが餓死です。そこで活躍するのが生餌の「ゾウリムシ」。生きているので水を汚しにくく、針子が常に食べられる状態を作れるため、生存率が大きく変わります。

実はゾウリムシの培養はとても簡単で、ペットボトルとエビオス錠だけで増やせます。この記事では、当店でも実践しているゾウリムシの増やし方から、与え方、失敗しないコツまで詳しく解説していきます。

ゾウリムシとは?針子の餌に最適な理由

ゾウリムシは、水の中にいる体長0.2mmほどの微生物です。肉眼では小さな白い点がチラチラ動いて見える程度の大きさです。

①口の小さな針子でも食べられるサイズ

生まれたばかりの針子は口がとても小さく、粉餌でも食べられないことがあります。ゾウリムシは0.2mmと極小なので、孵化直後の針子でも問題なく食べられます。

②生きているので水を汚しにくい

粉餌は食べ残すとすぐに水を汚しますが、ゾウリムシは生きて泳ぎ続けるため、食べ残しが腐敗しません。水質悪化のリスクを抑えながら、常に餌がある状態を作れるのが最大のメリットです。

③針子が餓死しにくくなる

メダカは胃を持たない「無胃魚」なので、食べだめができません。特に針子は餌が切れるとすぐに餓死してしまいます。ゾウリムシを入れておけば、人が餌を与えられない時間帯も針子が自分で食べてくれます。

培養に必要なもの|すべて身近なものでOK

ゾウリムシの培養に、特別な道具は必要ありません。

  • ペットボトル(500ml〜2L。複数本あると安心)
  • カルキを抜いた水(汲み置きでもカルキ抜き剤でもOK)
  • エビオス錠(ドラッグストアで購入できるビール酵母のサプリメント)
  • ゾウリムシの種水(最初の元になるゾウリムシ)

種水は、メダカ専門店やネット通販で数百円から購入できます。一度手に入れてしまえば、あとは自宅で増やし続けられるので、最初の1本だけ用意すれば実質それ以降は0円です。

※餌はエビオス錠のほかに、米のとぎ汁・豆乳などでも代用できます。当店ではコストと手軽さのバランスから、エビオス錠をおすすめしています。

ゾウリムシの増やし方|手順は3ステップ

①ペットボトルに種水を入れる

まず、用意したペットボトルにゾウリムシの種水を入れます。量はボトル全体の1割くらいが目安です。

種水が少なすぎると増えるまでに時間がかかり、多すぎても水量が足りず増えにくくなります。「ボトルの底に少し溜まるくらい」をイメージすると分かりやすいです。

②カルキを抜いた水とエビオス錠を入れる

次に、カルキを抜いた水をボトルの7〜8分目まで注ぎ、エビオス錠を加えます。エビオス錠は水500mlに対して1錠が目安です。

満タンまで入れないのがポイントです。ゾウリムシの培養には酸素が必要なので、空気の層を残しておきます。また、エビオス錠は入れすぎると水が腐敗してゾウリムシが全滅する原因になるので、「少なめかな?」と感じるくらいでちょうど良いです。

③1日1〜2回、ボトルを振って酸素を送る

フタを軽く閉めて、直射日光の当たらない室内に置きます。

そして1日1〜2回、ボトルをシャカシャカと振ってください。これはゾウリムシに酸素を送るためのとても重要な作業です。フタをきつく閉めたまま放置すると酸欠で全滅することがあるので、フタは緩めにしておくか、振った後に一度開けて空気を入れ替えましょう。

水温20〜25℃の環境なら、1週間ほどで水が白く濁ったようになり、ゾウリムシが増えてきます。明るいところにかざすと、小さな白い点が無数に動いているのが見えるはずです。

増えたゾウリムシの与え方

スポイトでそのまま与えるのが基本

増えたゾウリムシは、大型スポイトで吸って針子の容器にそのまま入れるだけでOKです。

目安としては、針子の容器に対して1日1〜2回、スポイトで数回分ほど。ゾウリムシは生きているので、多少多めに入れても水質悪化の心配は少なめです。

培養水のニオイが気になる場合

エビオス錠で培養した水は、独特のニオイがあります。培養水ごと入れることに抵抗がある場合は、コーヒーフィルターや目の細かい茶こしでゾウリムシを濾し取り、飼育水で軽くすすいでから与えると安心です。

当店では針子の容器が屋外ということもあり、培養水ごとスポイトで与えていますが、特に問題が起きたことはありません。

培養を失敗させないための4つのコツ

①培養ボトルは必ず複数本に分ける

これが一番大切なコツです。

ゾウリムシの培養は、調子が良くてもある日突然全滅することがあります。ボトルを2〜3本に分けておけば、1本ダメになっても他のボトルから培養を再開できます。ミジンコの培養と同じで、保険をかけておくことが安定して増やし続ける秘訣です。

②餌(エビオス錠)の入れすぎに注意

「早く増やしたいから」と餌を多く入れるのは逆効果です。

水が腐敗してゾウリムシが死んでしまいます。水500mlに1錠の目安を守りましょう。

③増えたら新しいボトルに植え継ぐ

ゾウリムシは増えてピークを過ぎると、餌切れで一気に数が減っていきます。

水が白く濁ってきたら(培養開始から1週間前後)、新しいボトルに培養水を1〜2割移して、また水とエビオス錠を入れる。これを繰り返すことで、シーズン中ずっと途切れずに培養を続けられます。

④夏場の高水温に注意

ゾウリムシの適温は20〜25℃前後です。

真夏に直射日光の当たる場所へ置くと、水温が上がりすぎて全滅しやすくなります。培養ボトルは必ず室内の涼しい場所に置きましょう。

まとめ|ゾウリムシ培養の早見表

必要なものペットボトル・カルキ抜きした水・エビオス錠・種水
餌の量水500mlにエビオス錠1錠
置き場所直射日光の当たらない室内(20〜25℃)
日々の管理1日1〜2回ボトルを振って酸素供給
増えるまで約1週間
与え方スポイトで1日1〜2回、針子の容器へ
失敗対策ボトルを複数本に分けて保険をかける

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ゾウリムシの培養は、慣れてしまえば「振るだけ・植え継ぐだけ」のとても簡単な作業です。

針子の時期は餌切れとの勝負なので、産卵が始まったらゾウリムシの培養もセットでスタートしておくと、生まれてきた針子をしっかり育てられます。焦らず、まずは1本目のボトルから始めてみてください。

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