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メダカ屋えんオリジナルメダカ「サブマリーナー」の特徴や掛け合わせ、選別のポイントの解説!

長いこと作りこみを続けていたメダカがようやく完成しました!

その名も「サブマリーナー」!!

2022年から掛け合わせを始めて、3年になります。

上から見ても横から見ても全部青いメダカを作りたいという思いから掛け合わせがスタートしました。

 

他のメダカにはないような青さを持つ独特なメダカとなっています。

この記事では、サブマリーナーについて徹底解説をしていきます!

サブマリーナーの特徴

サブマリーナーは、体の上部に青い光が出てくるのが特徴です。
その青い光は従来の幹之やカブキブルーなどの青い体外光とは異なる色味を見せてくれます。

また、アースアイも入れています。
アースアイがなくても青さは出ますが、目まで光るようにしたいため、アースアイの特徴は入れています。

側面にはグロウボディも入っているため、光沢のある姿になっています。

体型については、普通体型となっていてヒレの変化等もありません。
元はヒカリ体型で進めていたのですが、普通体型の方が体の青さがよく出ると思い、普通体型にすることにしました。
ヒカリ体型も綺麗だったんですけどね…(;^ω^)

体上部の青さは、水温の高さによっても見え方が変わり、水温が高い方が青く見え、低いと青さは弱くなります。
選別はするときは、水温が高くなっている時期の方が良いと思います。

針子の段階では、黒い姿で生まれてきて、成長をしていくにつれ、徐々に青さが増していきます。
小さい個体よりもフルサイズの個体の方が青さが強く感じますので、産卵サイズくらいまでは青さも変化していくと思っていただければと思います。
また、ネプチューンのように頭のあたりが青くなることも多く、頭付近の青さがきれいになりやすいです。

サブマリーナーの掛け合わせ

サブマリーナーは、黑天幻龍とサファイアの掛け合わせでできています。
元々はサファイアの青ラメ、アースアイからくるグロウボディ、青目で全身を青くしてやろう!という発想からきている掛け合わせです。
実際はきれいなラメを持つ個体が少なくて失敗になりましたが…。

その中から、背中が青く光る個体を見つけ累代をしていきました。
画像のような個体は割と累代が進んでいるので、かなり青い印象があると思いますが、実際はもっと暗い色味で青さも弱く、なんか他と違うかもな?というくらいのメダカでした。



↑サブマリーナーの原型となった個体

累代をしていく中で重要なポイントに気付き、この青さを再現できるようになりました。
次は選別のポイントについて解説をしていきます!

サブマリーナーの選別のポイント

サブマリーナーは、下地の色はグレー系の薄い色味にしています。
実際にはグレーの色味は見えませんが…。
兄弟の中には、下地がもっと黒い子がいるのですが、黒い子は深い青になる反面、光が弱くなる傾向にあります。
そのため、体色が薄くなる(イメージがグレー)ように、選別をしていき、画像のような個体を再現できるようになりました。

上記の通り、下地の色を黒くすると青の色味はもっと濃い色に見えるため、それはそれで綺麗です。
ただし、光り方は弱く感じます。



↑黒味が強い個体

個人的には、全身がしっかりと光る方が見栄えがすると思っているので、薄い色味を選別していますが、濃い青を目指す方は、濃い色で選別をしていただいてもいいかなと思っています。
そこは好みで色合いは調節をしてください。

品種としての定義としては、「普通体型」「アースアイ」「体上部の青い光」としています。

固定率はどれくれい?

固定率に関しては、基本的には同じような個体が生まれてくると思っていただいてOKです。
ただし、下地の色合いに差は出てくるため、黒が強い個体は青さも濃いですが光が弱くなる傾向にあります。
全く違う色味が出るようなバラけはありません。

画像のような個体にしていくには、下地の黒は弱めの個体の方が良いです。
そうした下地の色合いの差はあるものの、それ以外については大きなバラけはないメダカになっています。

あとはアースアイの遺伝率によるところですので、その部分で多少確率が落ちてしまうことはあります。
販売をされる方にはアースアイであることは守っていただきたいですが、普通目でも体上部の青さは出るので、上見での観賞用としては十分綺麗な個体として楽しめると思います。

飼育におすすめの容器

サブマリーナー用の容器については、黒もありではありますが、個人的にはグリーン系がおすすめです!
うちでは、コメリのモスグリーンのタライを主に使用しています。







ある程度大きくなってきて青が強くなってくると黒容器もありかと思いますが、針子は黒から生まれてきて徐々に青さが出てくるので、黒い容器だとどこにいるか分かりにくいのもあります。
また、若魚くらいの時もモスグリーンの容器の方が青さが分かりやすいため、若いうちから綺麗な姿を楽しんでいただくために、黒よりも少し薄いくらい容器の方がおすすめです。

基本的には上身が綺麗なメダカのため、上見での飼育がおすすめです。

まとめ

サブマリーナーは比較的固定率も高く、安定的にきれいなメダカが出るようにまとまったと思います。
アースアイになるかどうかを除けば、選別も楽だと思います。
選別の際には、なるべく黒が弱めな個体を選んでいくと、画像のような全身青い光が出るようなメダカに仕上がります。

今までにないような青いメダカを求めの方にぜひおすすめしたいメダカです。
ぜひお迎えしてくださいね!!