メダカ「朱光菊」の特徴、固定率、掛け合わせなど徹底解説!
朱光菊(読み方は「しゅこうぎく」)は、錦鯉のような三色模様と体外光の美しいメダカです。
三色の模様は個体によって異なり、自分の理想の姿を追い求めていく楽しさがあります。
どれだけ赤地、白地、斑模様を入れていくかで見た目は大きく変わっていきます。
朱光菊をひたすら極めていくというだけでもやりがいがあります。
特に自分好みの模様の個体を育てることができた時の達成感はとても素晴らしいです。
この記事では朱光菊の特徴や固定率、育て方など、朱光菊のことがまるっと分かる内容となっています。
朱光菊メダカとは?(作出者、作出の経緯、掛け合わせ)
朱光菊の作出者は「菊間めだか」さんです。
菊間めだかさんの作った代表的なメダカに「菊銀紅玉」があります。
菊銀紅玉は、「朱紅玉」(三色体外光)と「王妃」(鱗光表現のアルビノ)の掛け合わせで作られていて、三色体外光に鱗光表現を入れた品種です。
その菊銀紅玉に「モルフォロングフィン朱紅玉」を掛け合わせて生まれたのが「朱光菊」です。
朱紅玉、菊銀紅玉、朱光菊の違いは?
さて、朱光菊の成立ちについてまとめたところで疑問に思ったかもしれません。
結局この3種類は何が違うの?ということですよね!
朱紅玉は、通常の三色体外光のメダカです。
そして菊銀紅玉は、鱗光表現の三色体外光です。
※鱗光とは、鱗の形状に体外光が入っていく表現のことを言います。
朱紅玉と菊銀紅玉は見た目としてはわずかな違いではありますが、朱紅玉はツルっとした体外光、菊銀紅玉は鱗光表現があるためゴツゴツした体外光になります。
そして、その菊銀紅玉にモルフォロングフィンを掛け合わせたのが朱光菊ですので、鱗光表現+ロングフィンの特徴があります。
菊銀紅玉にヒレの伸びを追加されたメダカが朱光菊というわけですね!
朱光菊メダカの特徴は?
朱光菊は三色(赤、白、黒)の体色と体外光を持ったメダカです。
また、掛け合わせにはモルフォロングフィンの血が入っているので、オスのヒレがロングフィンになります。(ヒレの伸びは個体差があります。)
三色の色味の入り方や体外光がどれだけ入るかで個体の柄にはかなりバラけが出ます。
当店にいる朱光菊は、オスの方が強く赤が出やすく鮮やかな色味になりやすいので、オスの方が色味としては綺麗になる傾向があります。
一方、メスは体外光が出やすいため、体外光が綺麗な子はメスに多い傾向があります。
朱光菊メダカの値段(相場)
朱光菊の値段はブリーダーから購入するか、メダカ専門店で購入するかで値段が違います。
ヤフオクだと、成魚1ペアあたり500~2500円程度で取引されています。
メダカ屋さんで購入をする場合は、1ペアあたり4000円~6000円前後で販売されています。
人気のあるメダカですが、改良メダカ専門店で購入をしようと思うと、あまり取り扱いがないことが多いです。
そのため、朱光菊を購入しようとする場合にはインターネットでの購入がおすすめです。
当店でも取り扱いがあるメダカで、非常に人気の高いメダカです。
実物を見てから購入したい場合は、お店に問い合わせをしてみてから見に行くのがいいかもしれませんね!
朱光菊メダカの固定率
朱光菊の固定率は三色メダカの中では高い部類に入ると思います。
ただし、それでも3〜5割程度が目安となります。
バラけ方としては、赤黒や白黒、紅白、三色など様々です。
またその中から体外光が出るか出ないかで分かれます。
綺麗な朱光菊を育てようと思うと、それなりの数の子どもをとっていくということを意識して下さい。
朱光菊メダカの育て方
朱光菊は他のメダカと違った特別な育て方をする必要はありません。
飼育の難易度は低いメダカです。
ただ、綺麗な朱光菊を残していこうと思うとたくさんの子どもを育てていく必要があるので、その点では難しいメダカと言えます。
たくさんの子どもを残していくにあたり、稚魚の水槽が過密になりがちです。
過密な水槽は水が汚れるのが早いため、水換えは早めにしていきましょう。
時に稚魚を早く大きくしていくために、先に大きくなった子を別の容器に移動したり、大きめの容器で育てたりする工夫が必要になるかもしれません。
生まれてきた子が元気に成魚まで育てられるように飼育環境を整えましょう。
育てる時の容器の色のオススメは?
朱光菊を育てる時は、基本的には濃い色味の容器がおすすめです。
三色のうち、赤と黒の色を強くしていくためには、色の濃い容器を使わないといけません。
薄い色味の容器で飼育をしているとなかなか綺麗な色味になっていきません。
当店では飼育の際には、モスグリーンや黒の容器を使用して育成しています。
体外光を伸ばしていくために大切なこと
朱光菊の体外光を伸ばしていく上で理解しておくべきことは、赤い部分には体外光が乗りにくいということです。
赤や黄色の体色の部分には体外光が乗りにくく、赤が多い個体となるとほとんど体外光がのらないメダカになってしまうことが多いです。
一方、白地には体外光が乗りやすいです。
そのため、綺麗な朱光菊を育てる上で大切なのは、なるべく赤地を少なくして、白地を多くとる必要があります。
丹頂という赤は頭だけに入る表現がありますが、丹頂系の個体が綺麗になりやすいということになります。
このような柄の個体だと柄のバランス、体外光ともに綺麗な個体となります。
こだわりを持って育てることができる朱光菊メダカを育ててみよう!
朱光菊は飼育をするのは難しくありませんが、自家繁殖で綺麗な朱光菊を維持していくのは、ある程度飼育に慣れた方でないと難しいかもしれません。
選別の苦労があるのはたしかですが、それ故に自分好みの朱光菊ができた時の喜びはひとしおです!
この喜びは三色のメダカという難易度の高いメダカをやっているからこそです。
より濃い赤を目指すか、墨(黒)の強さを目指すか、白地の美しさを目指すか…あなたはどんな三色のメダカを目指しますか?
色々な楽しみ方ができるメダカですので、ぜひみなさまも朱光菊をお迎えして下さい!
ご購入は以下のリンクから購入ページに移動できます。
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ミニチュアの光る錦鯉とも言える朱光菊をぜひみなさま育ててみて下さいね!!