メダカが一匹だけ動かないで底にいる理由は??4つの可能性と対処法
メダカを飼育をする時は、たくさんのメダカを同じ水槽で飼育をすることが多いですよね。
自然界でもメダカは群れをなして生活をしています。
しかし、飼育をしているとたまに群れから一匹だけ離れて底で動かなくなっていることがあります。
そのような時は、実は一匹だけになっているメダカは病気になっていたり、他のメダカからいじめられていたりすることがあります。
この記事では、一匹だけがじっと動かなくなってしまっている時の状況別に対処法を解説していきます。
メダカが弱ってしまっている危険なサインの可能性もあるので、しっかりと対処してくださいね!
なぜ一匹のメダカだけ底でじっとしているようになってしまうのか?

まずは結論から言うと、病気になっていたり、いじめられていたりすることが原因の可能性があります。
メダカは普段は天敵に襲われにくいように群れで行動をします。
実は一匹でいるよりも、群れでいる方が狙いが絞られにくくなり、生存率が高まるので、メダカは群れで生活をしています。
しかし、飼育をしていると一匹だけで行動をしていたり、底でじっと動かなくなっていたりするメダカが出てくることがあります。
その場合には、病気やいじめなどで弱っていて群れにいられなくなっていることが考えられます。
それ以外にも体が曲がってうまく泳げなかったり、水温が下がっていたりすることが原因の可能性もあります。
それぞれの状況について解説をしていきます。
メダカが病気になってしまっている場合

病気になってしまったメダカは、症状の進行具合によってはうまく泳げなくなってしまい、他のメダカから遅れて泳ぐようになります。
時にはフラフラとした泳ぎになっていることもあるでしょう。
一匹だけ群れから離れている時は、病気や体調不良の可能性も考慮しましょう。
また、病気になっているメダカは、ヒレをたたむように閉じてしまっていることがあります。
メダカの異常に気付いた時には、まずは透明の容器にすくってみて横からじっくりと観察をしてみてください。
メダカに表れやすい病気についてまとめている記事もありますので、それぞれでどんな症状が出るのかリンク先の記事で確認してみてください。
メダカの病気一覧の記事はコチラ!
メダカ同士のいじめや喧嘩が原因の場合

メダカは小さい生き物ではありますが、意外にもいじめや喧嘩が多く発生します。
その多くはオス同士の縄張り争いです。
たまに体の大きなメスが他の小さなメダカ達を追い払ってしまいます。
いじめや喧嘩が起きている時は、メダカ同士がコマのように円を描きながら周り、その後激しく体をぶつけ合います。
そうして負けてしまった方は水槽の隅っこに追いやられてしまいます。
いじめや喧嘩が原因で一匹だけ群から離れている時には、その一匹だけが痩せてしまっていて、他のメダカはふっくらと太っているという状態になります。
一匹だけ痩せてしまうということがある場合には、いじめや喧嘩の可能性を考えてみてください。
メダカのいじめや喧嘩をなくす方法
それではいじめや喧嘩をなくすためにどうすれば良いのか?
方法は二つあります。
一つは、弱っている個体か他のメダカを追い払ってしまう強い個体を隔離してしまう方法です。
どちらを隔離するかは状況次第です。
弱っている個体だけが追い回されていて、他のメダカ達は仲良くしている場合は、弱っている個体を隔離します。
そうではなくて、強い個体が誰にでも向かっていき追い払ってしまう場合は強い個体を隔離しましょう。
この方法は一番確実な方法ですが、別の水槽を用意しなくてはいけないというデメリットがあります。
もう一つは、水槽内のメダカを増やすことです。
いじめや喧嘩が起きやすいのはどんな状況かと言うと、群れで泳いでいたメダカから数匹抜いて水槽に入れた時です。
よくある例としては、お店で購入してきたメダカを家の水槽に入れたときだったり、親用のメダカを選別して親メダカだけ別の水槽に入れた時だったりします。
群れにいる時は平和だったのに、群れの数が少なくなると、途端に縄張りを主張し出すことがあります。
そうした状態への対処法として、水槽内のメダカを増やすことが挙げられます。
新たにその水槽にメダカを増やすと、いじめや喧嘩がなくなることがあります。
ただし、とても気の強い子はそれでも他のメダカを追い回すことをやめない場合がありますので、効果は確実ではないことには注意が必要です。
メダカの体が曲がってしまっている

メダカの体が曲がってしまっているとうまく泳ぐことができず、他のメダカと同じペースで泳げなくなり、結果的に一匹だけ取り残されるようになります。
メダカの体が曲がってしまう原因は主に二つです。
一つは先天的なもので遺伝が原因となります。
体や背骨が曲がった個体を親にして卵を採っていると、それが子どもにも遺伝しやすくなってしまいます。
なるべく子どもに曲がりが出ないように、親の体型の選別はしっかりとしましょう。
ただ、親に曲がりがない場合でも子どもに曲がりの遺伝子が入ってしまうことはあります。
これはある程度の数のメダカを育てていくとある程度は出てしまうことで、仕方のないことなので、防ぎようがありません。
曲がってしまった個体は餌喰い競争に負けてしまって痩せて弱っていってしまうことがあるので、注意して観察をしてあげてください。
もし、痩せていくようであれば早めに隔離をしてあげて、なるべく餌が取りやすい環境にしてあげましょう。
もう一つの体が曲がってしまう原因は老化です。
メダカも人間と同様に歳を重ねていくと、段々と体が曲がっていってしまいます。
若い頃は真っ直ぐ元気な体であっても、歳をとるとどうしても曲がりやすくなります。
特にたくさん産卵をしてきたメスは曲がっていくことが多いです。
他にも老化ではないのですが、最近のヒレがとてもよく伸びる品種は、長くなったヒレの重さを支えきれなくなって、尾の付け根あたりから曲がってしまうこともあります。
いずれにせよ後天的に曲がってしまう個体もどうしても出てきてしまいます。
ただ、後天的に曲がってしまった個体を親にしてもその曲がりが遺伝されるわけではないので安心してくださいね!
寒いとメダカが底に沈む

メダカが底でじっとしている原因になるのが水温の低下です。
水温が下がってきて、10℃くらいになると段々とメダカ達は水底でじっとしているようになります。
ただ、この場合には一匹だけというよりは、水槽内のメダカ全てが底にいる状態になりやすいので、一匹だけ底にいる状態とは違うかもしれません。
秋くらいの気温が下がり始める時期は、水面にいるメダカと水底にいるメダカと分かれてくることもあるので、そういう場合には水温が原因の時もあるかもしれません。
それでも分からない場合は相談してください!

メダカは自然界では群れで生活をしている生き物です。
ですので、水槽内でも基本的には群れをなして生活をします。
その中から一匹だけでいるメダカが現れたら、体調を崩していないか、まずはチェックしてあげて下さい。
体調が悪い時にはヒレを閉じてしまっていたり、痩せていったりします。
こうした症状を見逃さないために、普段からメダカの観察をしっかりするようにして下さい。
こちらの記事を読んでいただいて判断がつかない場合には、当店へ状況が分かるように画像や動画などをつけてご連絡いただければ診断させていただくこともできます。
些細なことでもメダカのことで困ったことがあればお気軽にご相談してください。
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