ブログ

【完全版】メダカの病気一覧と治し方!画像で病気の種類を確認してみよう

メダカは環境の変化には比較的強い生き物で様々な環境に適応して生きていくことができます。

しかし、雨の多い時期に急に水温が下がったり、水質が悪化していくと病気になってしまいます。

病気になった時にはなるべく早く対処していかないと、メダカは小さい生き物なので、力尽きてしまうこともあります。

なので、なるべく早く病気の症状を発見できるように、病気の症状を画像で載せています。

お家のメダカの症状と見比べてみてください。

もし分からないことがあれば、各SNSやお問合せフォームからお気軽に質問してくださいね!

この記事では、メダカが発症する病気の一覧とその治し方について解説をしていきます。

 

メダカの病気を発見する方法

病気になってしまっているメダカの見分け方として、病気になったメダカは、泳ぎ方が他のメダカと違ってきます。

例えば、バタバタとヒレを一生懸命動かして泳いだり、逆にヒレをあまり動かさなくなったり、全く動かなくなったり様々です。

症状は様々ですが、病気が進行していくと、他のメダカと一緒に泳いでいけなくなってくるようになってしまいます。

また、病気になってしまっているメダカはヒレをたたむようになります。

これは上からメダカを見ていると分かりにくいので、調子が悪そうなメダカを発見したら、透明な容器にすくってみて確認をしましょう。

調子が悪い時にする塩浴の効果とは?

病気の種類を解説していく前に、まずはメダカを元気にしていくのによく使われる塩浴という方法について解説をしていきます。

メダカが調子を崩している時には、塩浴が効果的です。

塩浴の効果としては、メダカが浸透圧調整をしやすくなり体を楽にしてあげたり、細菌や寄生虫達を弱らせたりすることによって、メダカを回復させていくことです。

ただし、塩浴は病気の全てを回復させる魔法の方法ではなく、あくまでも初期症状の場合に治ることがあることくらいですので、病気を発見した際には、しっかりと薬を使ってあげてください。

それでも、薬がない時やなんとなく元気がないかも?という時の様子見に使えたり、薬浴と併用して効果を高めていったりすることができますので、覚えておくととても役に立ちます。

塩浴の濃度と使う塩の種類

メダカを塩浴する場合には、0.3~0.5%の塩分濃度で塩水を作ります。

例えば、10ℓの水で塩浴をする場合には、塩を30gで0.3%に、50gで0.5%になります。

塩分濃度が高い方が効果は高まりますが、その分水質の変化がありますのでメダカには負担になります。

症状が重い場合には、塩分濃度は0.5%にしていきましょう。

塩浴に使う塩は、普通の食塩で問題ありません。

ただの食塩を使うことに抵抗がある方には、メダカ用の塩が販売されていますので、それらを使ってください。

ただし、少しお値段は高くなります…。

塩浴のやり方

綺麗なカルキを抜いた水と隔離用の容器を用意して、まずはメダカを水合わせをして入れます。

水量としては、少なくても5ℓ~10ℓ程度の容器を使うようにしましょう。

その容器に量を計った塩を入れます。

その際には、水をかき混ぜず、自然と塩が溶けていくのを待つようにします。

混ぜてしまうと急激に塩分濃度が上がってしまうので、メダカにとってダメージになってしまいます。

塩浴中は、メダカが餌を食べるようであれば少しずつ餌を与えてOKです。

隔離をして塩浴を行わない場合、元の水槽にある水草が枯れたり、他に飼育をしている他の生体に影響が出る可能性がありますので、必ず隔離用の容器を用意してください。

塩浴の期間と水換え

塩浴をする期間の目安は5~7日間程度までにします。

塩水は、真水と比較すると傷むのが早いため、あまり長い期間塩浴をしていると、水が傷んでいることで逆に体調を崩すという事態になりかねません。

そのため、長くても7日くらいを目安に塩浴を終了させていきたいですね。

また、塩浴中も水量が少ない場合には水換えをしてください。

水換えをする際は、同じ塩分濃度の水を作ってその水を追加していってください。

おおよそ2/3くらいの水を交換するようにしてください。

塩浴からの戻し方

塩浴からメダカを真水に戻す場合には、徐々に塩分濃度を下げていき調節をしていきます。

いきなり真水に戻してしまうと、せっかく元気になったメダカが塩分濃度の違いによるショックでダメージを受けてしまいます。

具体的なやり方としては、毎日1/3程度の塩水を抜いて、そこに真水を足すという方法で徐々に塩分濃度を下げていきます。

このように3~4日程度かけて徐々に真水に戻していってあげるとダメージも少なく真水に戻してあげることができます。

水カビ病

水カビ病は、メダカの体に白い綿のようなものが発生する病気です。

その様子から「ワタカムリ病」などと呼ばれることもあります。

水カビ病になる原因としては、水質の悪化や水温の低下が考えられます。

特に屋外飼育をしている場合に、梅雨や秋雨など雨の多い時期、冬の越冬期間中などに発生しやすい病気です。





水カビ病は他のメダカにうつっていくような病気ではありませんが、同じ飼育環境にいるメダカは、同じように病気になる可能性があるので注意が必要です。


万が一、メダカが水カビ病になってしまった場合には、メチレンブルーやアグテン、グリーンFリキッドといった薬を使うと効果的です。

病気になったメダカを隔離して薬浴をしてあげてください。
他のメダカも発症が心配な場合には、まとめて薬浴しても大丈夫です。

初期に発見ができれば回復しやすいので、普段からメダカの観察をして早めに発見をできるようにしましょう。

尾腐れ病

尾腐れ病は、メダカのヒレが溶けてしまったり、バサバサに裂けてしまったりする病気です。




(こちらのメダカは尾の先が溶けてきています。)


原因は、水質の悪化や水温の急変で発症しますが、水質の悪化が原因となることが多いです。


尾腐れ病は他のメダカにもうつっていくので、薬浴をする際は水槽内のメダカをまとめて薬浴しましょう。


尾腐れ病になってしまった場合には、グリーンFゴールドやエルバージュエースといった薬が有効です。

尾腐れ病は死んでしまう可能性が高い病気ですので、発見をしたらすぐに処置をしてあげてください。

赤斑病

赤斑病は、メダカの体表面やヒレに赤い斑点ができる病気です。

原因は、主に水質の悪化やストレスです。


初期症状で、症状が軽い場合には水換えをしてあげると治ることもあります。

ただし、ヒレの先が赤くなってしまっている場合には注意が必要で、薬浴をしてあげた方が良いです。

赤斑病の際に使う薬は、グリーンFゴールドやエルバージュエースなどです。

他のメダカにうつる病気ではありませんが、水質悪化でなることが多いので、他にも症状が出ている個体がいないか確認をして、症状が出ている子には薬浴をしてあげてください。

松かさ病

松かさ病は、名前の通り、メダカの体が松ぼっくりのようにうろこが逆立ってしまう病気です。

松かさ病の主な原因としては、水質悪化や水質の急変が考えられます。

予防策としては、普段からの水換えをしっかり行っておくことです。


もし、松かさ病になってしまった場合に有効な薬は、グリーンFゴールドやエルバージュエースなどです。


松かさ病は他のメダカにうつる病気ではないので、薬浴をする場合には発症個体を隔離して薬浴をします。

うつる病気ではありませんが、同じ環境で育てている個体も発症する可能性はありますので、もし発症個体を見つけた場合は、水換えをして水を綺麗にしておきましょう。

白点病

白点病は、体表面やヒレなどに白い点々ができる病気です。

白点虫と言われる寄生虫が寄生することによって、白点病は発症します。

主な原因は、水質悪化や水温の急変、ストレス、水温低下などで、魚の免疫が低下した時に症状が出ます。

夏場の高水温の時期に発症しにくく、雨の多い時期や寒い時期に発症しやすくなります。


白点病は他のメダカにも感染していく病気ですので、発見したら他のメダカも一緒に薬浴をし、元の水槽もしっかりと洗いましょう。

白点病の治療には、メチレンブルーやアグテン、グリーンFリキッドなどの薬が有効です。

ウーディニウム病(コショウ病)

ウーディニウム病は、別名コショウ病とも呼ばれ、コショウをふりかけたように細かい白い点々が体中に表れます。

水質の悪化が主な感染原因です。

ウーディニウムという鞭毛虫が寄生することによって、引き起こされる病気です。

高水温の時期は発生しにくく、水温が低下してくる時期に発生しやすいです。

感染をしてもメダカはただちに死んでしまうことはありません。

感染を確認した場合は、他のメダカも感染している可能性が高いので、他のメダカも薬浴していきましょう。

治療の際は、アグテンやグリーンFリキッドなどの薬剤を使用します。

この際、同時に0.5%の塩浴を行うのも効果的です。

コショウ病は、非常に細かい白い点が体中を覆う病気なのですが、正直メダカの場合は発見するのが難しいです。

その理由は、白い点々が細かいのはもちろんですが、感染してもメダカは非常に元気に餌を食べています。

メダカは上見で飼育をすることが多く、メダカの様子も変わらないため、横見をしてみて初めて気付くことが多いです。


メダカの体色的にも症状が発見しにくいです。

オロチなどの全身が黒いメダカを飼育している方は、このウーディニウム病に気付くことがあるかもしれません。

脱腸、脱肛

脱腸は文字通り、腸や肛門が体から出てしまう状態です。

原因は、水質の悪化や餌の与えすぎなどがあります。

肛門のあたりに糞ではないものが飛び出ている状態です。

糞は、茶色や緑、半透明などの色になっていますが、脱腸、脱肛の場合は赤くなっていたり、異常に太いものが飛び出ていたりします。





ちなみに、糞が茶色(赤茶)や緑の場合は健康な糞ですが、半透明や白っぽい場合には消化不良になっています。

消化不良の時は、餌の量を減らしたり、夜になって暗くなる直前に餌を与えることを避けたりすることで改善できます。

消化不良を見つけた場合は、まずは1日絶食をして様子を見ましょう。

脱腸や脱肛をした場合は、その個体を隔離してあげます。





体から出ている部分が他のメダカに突かれてしまって悪化するのを防ぐためです。

さらに、脱腸、脱肛している部分から別の病気に感染しないようにメチレンブルーやアグテンなどで薬浴をして、二次感染を防ぐようにしましょう。

こうして症状が悪化していくのを防いでいくのが基本となりますが、残念ながら脱腸や脱肛してしまった場合、元に戻してあげるのはなかなかに難しいです。

ポックス病、乳頭腫症(コブ、イボのようなできもの)

メダカの体表に表れるコブやイボのような症状が表れるのはポックス病です。(乳頭腫症とも呼ばれます。)

ウイルスが感染することによって発症すると言われていますが、詳しいことは分かっていません。





ただちに死んでしまう病気ではなく、発症後もメダカは元気に餌を食べて普通に暮らしてくれます。

問題点としては、観賞魚としてのメダカの姿がかわいそうになってしまうというところです。

他のメダカにうつることもなく、その個体だけに症状が出る病気です。


ポックス病は未だに解明されていない病気で、有効な治療方法もありません。

コブになっている部分を切除するのはメダカにとっては負担が大きすぎるため、触らないようにしておく方が長生きしてくれると思います。

治療法としてできることはないので、他のメダカと一緒に飼育をしていても問題はありませんが、他のメダカに突かれるようなことがあれば隔離をしてあげましょう。


詳しいことは分かっていないポックス病ですが、私の経験上メダカにおいては透明鱗の特徴を持つメダカに多く表れています。

品種で言うと、紅ほっぺや篤姫、墨武、緑光といったメダカ達がこれに該当します。

これらの品種を飼育をしている方は、こういった病気が存在しているのだと思っておいてください。

病気に素早く気付いてメダカに長生きしてもらおう!

メダカは環境の変化には強いですが、病気になってしまった時は素早く対処をしないと、一気に弱ってしまうことがあります。

今回の記事をしっかりと確認していただき、病気に気付いた時にはすぐに対処するようにしてください。

病気を見つけ次第薬浴をしていただきたいので、あらかじめ薬は用意しておきましょう。

当店ではアグテン、エルバージュエース、メチレンブルーといった薬を常備しています。

あとは塩浴で使う用の食塩も準備しています。

もし、メダカの病気の種類が分からないということがあれば、写真や動画を送っていただければ診断をさせていただきますので、困った時はご相談してくださいね!


メダカ屋えんの公式LINEはこちら!


メダカ屋えんの公式LINEから連絡する