メダカ「紅ほっぺ」の特徴と固定率、育て方など徹底解説！

紅ほっぺは持っている特性から、白色の透明鱗のメダカに分類されます。
白透明鱗メダカは、2007年に近藤利継さんと北条忠義さんによって作出されました。
掛け合わせとしては白メダカに透明鱗のメダカを交配して作られています。
当時は白透明鱗のメダカとして扱われていましたが、頬が透けてほっぺた（エラ蓋）が赤く見えることから、いつしか「紅ほっぺ」という名前で呼ばれるようになりました。

紅ほっぺは白体色と透明鱗の特徴を持ったメダカです。
白色は交配に使われた白メダカベースの色合いとなります。
透明鱗とは、エラ蓋の虹色素胞がなくなり、その下側にあるエラの部分が透けて見えるようになることで、エラの部分が赤く見えます。
透明鱗の特性が入ることによって、透明鱗でない（対比のために「普通鱗」と呼ばれます）個体と比較して色合いが少し変わることもあります。
また、透明鱗系の特徴で、たまに黒い色素が入った個体も生まれてきます。
黒さは全身に出て真っ黒な個体になるというわけではなく、一部分に出るように出現します。
体型はショートボディや半ダルマになる子も生まれやすいため、ダルマ体型も目指しやすいメダカです。

紅ほっぺの値段は、メダカ専門店で購入するのか、ヤフオクなどで一般のブリーダーさんから購入するかで値段が変わります。
ヤフオクだと、成魚1ペアあたり200～600円程度で取引されています。
メダカ屋さんで購入をする場合は、1ペアあたり1000円～2000円前後で販売されています。
紅ほっぺは昔からいるメダカなので、比較的安価で販売をされていることが多いです。
ただし、昔のメダカであることから取り扱っているメダカ屋さんもあまり多くないかもしれません。
お店でメダカを見て購入したい場合には、事前に確認をしてからお店にいくと良いと思います。
当店でも非常に人気のあるメダカで、扱っているものの販売できる個体がいない場合もございます。

紅ほっぺの一番の特徴である赤いほっぺですが、気を付けて購入をしないと、赤いほっぺになっていない個体を購入してしまうかもしれません。
紅ほっぺをインターネットで購入する時に、「方頬」「方頬のみ透けあり」などといった表記をされていることがあります。
こうした場合には、片方だけしか赤いほっぺになっていないということです。
もちろんその個体を親に選んだとしても、次の世代で両方とも赤いほっぺの子は生まれますが、生まれる確率は下がります。
その分、お店が安く販売していることもあります。
写真や現物を見て購入できる場合には、頬がしっかりと赤く透けているか確認をしましょう。
透明鱗になっていない場合には、頬（エラ蓋）がキラッと光っています。


こちらがヒレが透けていない個体です。
エラ蓋が透けておらず、光っているのが分かると思います。
こうした個体は購入の際に選ばないようにしましょう。

固定率は高めで、70～80％くらいで紅ほっぺらしい子ができます。
固定率を下げているのは、透明鱗になるかどうかというポイントです。
親が両方の頬とも透けて赤くなっている個体を使っていても、どうしても透明鱗でない（赤く頬が透けない）個体が生まれてきてしまいます。
両頬が透けている個体を使ってもバラつきが多少出てしまうので、なるべく片方の頬だけ透ける、両方透けていない個体は親に使わない方が良いです。
体色は白しか出ないため、体色でのばらけはありません。

紅ほっぺを育てる上で、特別注意するところはありません。
他のメダカを育てる時と同じように飼育をしていただいて大丈夫です。
ただし、親選びの選別には注意が必要で、しっかりと頬が赤くなっている子を選びましょう。

紅ほっぺは初心者の方でも飼育のしやすいメダカです。
価格も比較的安価で手に入るメダカなので、メダカ飼育のスタートにいいと思います。
実店舗で取り扱っているところはそこまで多くないと思いますので、インターネットでの購入が入手しやすいです。
購入の際には、しっかりと特徴である赤いほっぺができているか確認をしてから購入しましょう。
当店に来ていただいた方も、実際に見ていただくと可愛らしい姿に一目ぼれをされています！
もしお店に来ていただけるようであれば、ぜひ紅ほっぺちゃんを見てくださいね！
オンラインでご購入いただく方は、時々写真を撮影しての現物販売もしていますので、その時はぜひチェックしてみてください！
赤いほっぺが可愛い紅ほっぺをぜひお迎えしてください！！