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エメキンメダカの特徴と育て方、オスメスの見分け方など徹底解説!

マリアージュキッシングワイドフィンエメラルドフィンタイプは通称「エメキン」と呼ばれ、当店でも非常に人気のメダカです。

ヒレが大きく伸びていったり、ヒレの先が分岐してフサフサになったりと、上手に育てることができれば大変見ごたえのある姿に成長します。

ガラス水槽での横見ではヒレが綺麗に見えますし、上見では黄色い色味と体外光、ヒレのなびきなどから綺麗に見えます。

この記事では、横見でも上見でも楽しめるエメキンの特徴や固定率、綺麗なヒレを作るための育て方などを解説します。

エメキンメダカとは?(作出者、作出の経緯、掛け合わせ)

エメキンは正式名称としてはマリアージュキッシングワイドフィンエメラルドフィンタイプという名前でリリースされたメダカです。

リリースされてから呼び名が長いことからエメラルドフィンのキッシングワイドフィンのメダカということから、それぞれの文字をとって「エメキン」と呼ばれるようになりました。

エメキンは、「夜桜」や「鱗光」「レッドクリフ」「ミッドナイトフリル」など数々の人気のメダカを作り上げた垂水政治さんが作出したメダカです。

エメキンの作出時の掛け合わせは、マリアージュキッシングワイドフィンとエメラルドフィンモルフォです。

マリアージュキッシングワイドフィンにエメラルドフィンの血が入ることで、体色に黄色や緑系の色味を入るようになったメダカです。

エメキンメダカの特徴

エメキンの特徴は、主にフサフサに伸びていくヒレと黄色色素の色味となります。

ヒレはキッシングワイドフィンと呼ばれる表現を持っています。

キッシングワイドフィンは、背ビレと尻ビレが伸長していき、ヒレの先が分岐してフサフサになる特徴があります。

また、背ビレの形は通常のメダカとは異なり、平行四辺形のような形になります。



エメキンの体色は青白い部分と黄色い部分が入ります。

色味の入り方は個体によって変わります。
繁殖をしていると黄色色素が全く入らないような見た目の子も出てきます。

どれだけ黄色色素を入れていくかは、お好みで選んでいただければと思います。

エメキンメダカの値段(相場)

エメキンの値段は、メダカ専門店で購入するのか、ヤフオクなどで一般のブリーダーさんから購入するかで値段が変わります。

ヤフオクだと、成魚1ペアあたり100円~2000円程度で取引されています。

メダカ屋さんで購入をする場合は、1ペアあたり2000円~5000円前後で販売されています。

取扱をしているメダカ屋さんは比較的多く、様々な店舗で購入できると思います。

当店でも販売をしていますので、お近くの方はぜひお店でも見てみてください。

エメキンは育成に非常に力を入れて育てている品種の一つです。

当店にいるメダカの中でもトップレベルに人気のメダカです!

エメキンメダカの固定率

固定率は60~70%とといったところです。

黄色色素が出るかどうかがばらける要素となります。

体外光は時間をかけて育てていくと、ほとんどの個体は口先までヒカリが伸びるようになります。

ヒレの伸び具合についてはその個体の才能によるところなので個体差があります。

他にはヒレの幅の広さにも違いが出ます。

色味やヒレの形などの基本的な部分ではばらけは少なめですが、どこまでヒレが伸びていくか、ヒレの幅は広くなっているかなど、より綺麗な個体を目指していくとすると、個体差は大きいと感じるかもしれません。

エメキンメダカのオスメスの見分け方

エメキンのオスメスの見分けは、ある程度のサイズになってこないと難しいです。

普通のメダカのようにオスの背ビレに切れ込みが入るわけではないので、同じように見分けようとすると全く違いが分からないと思います。

写真で比較しながら見分け方のポイントを解説します


まずはこちらがオスの写真です。まだ少し若い個体です。

背ビレや尻ビレの先をよく観察していただくと、トゲトゲしている感じがあると思います。

また、尻ビレは長く伸びてきています。

背ビレや尻ビレが伸長していきやすいのがオスの特徴なので、成長して体が大きくなってくると、よりメスとの違いが感じやすくなります。



一方、こちらはメスの写真です。上のオスと同じくらいの大きさの個体です。

背ビレや尻ビレに注目していただくと、オスと比べて伸びていないことが分かります。

また、背ビレや尻ビレの先を見ていただくとオスと違ってあまりトゲトゲしていません。

個体によってはこの部分は微妙になることもあるので、見分けにくい場合があります。


オスとメスの見分けは小さい時期は目立ってこないため、早いうちにオスメスを分けようとすると間違える可能性がありますので、ある程度まで育ててからオスメスの選別をするようにしましょう。

エメキンメダカの育て方

エメキンを育てる時は、上手に伸ばしつつ、ヒレの先から病気が発生しないように注意が必要です。

メダカの飼い方の基本を解説していく記事がありますので、詳しくは以下のリンクを参考にしてください。

メダカの飼い方の基本の解説はコチラ!


エメキンのヒレを伸ばしていくには一工夫が必要です。

また、他の普通のヒレの形をしているメダカと比べると、ヒレから病気になりやすいことがあるので、それぞれ注意するポイントを解説します。

ヒレの先から発生する病気に気を付ける

エメキンを育てる上で注意することは、ヒレの先の病気です。

エロモナス菌が原因で、ヒレの先が赤く血が滲んだようになる病気になることがあります。

フサフサになったヒレの先は、普通のメダカのヒレと比較すると、そのような症状が出やすくなります。

その他にも尾ぐされ病にも注意が必要です。

こうした病気を治療する場合には、グリーンFゴールドやエルバージュエースなどの魚病薬を使用すると効果があります。

ヒレを上手に伸ばしていくために必要な工夫

エメキンの特徴のフサフサになるヒレを作りあげるには、高めの水温(28℃程度)で広々と泳がせているとヒレが伸びやすくなります。

逆に水温を低めで管理していくとヒレや体外光は伸びにくくなります。

親魚の選別も大切で、親魚として選ぶ個体は、背ビレや尻ビレの幅がしっかりと広くなっている個体で、なおかつヒレがよく伸びている個体を選んでいくと良いです。

高水温をキープしていくために、観賞魚用ヒーターを使用して高い水温で飼育していくのも検討しても良いです。

ヒレは体が大きくなるにつれて段々と大きくなっていくので、魚体を大きくしていくのも見ごたえアップにつながります。

メダカを大きく育てるには、大きく広い水槽で、飼育密度をなるべく低めでゆったりと泳がせてあげることが大切です。

綺麗なヒレが特徴のエメキンメダカを飼育してみよう!

エメキンを綺麗に仕上げようとすると、水温を高めにしてあげたり、ゆったりと泳がせてあげたり、ひと手間が必要となります。

それが上手にできて綺麗な個体に育ってくれると、本当に綺麗な姿になり、惚れ惚れすると思います。

当店で育った非常に綺麗な個体は、いつまでも見続けてしまうくらいの魅力のあるメダカになりました。

エメキンは当店でも非常に人気で、毎月の人気のメダカのトップ5にもよく入ります!

たくさんの種類のメダカを繁殖させていますが、エメキンは毎年一番数を採っているメダカです。

お店が近い方は、ぜひお店でも見に来ていただければと思います。

当店では、黄色い色味が入らなかった子は選別漏れとして、比較的安価な値段で提供させていただいています。

選別漏れの子も色が足りないだけでヒレの伸びなどは通常の個体と変わりませんので、初めての方にも飼育していただきやすいと思います。

当店でも一押しのエメキンをぜひお迎えしてくださいね!