深海メダカの特徴と育て方、固定率、マリンブルーとの違いなど徹底解説
メダカは体色を濃くキープするために、飼育には黒い容器が使われることが多いですが、深海は逆に白い容器でより綺麗に見えるという唯一無二の個性を持ったメダカです。
お腹の周りが涼しげな水色で、非常に人気が高いです。
よくマリンブルーというメダカと混同されることがありますが、実は全く違う品種です。
この記事では深海の特徴やマリンブルーとの違い、飼育のポイントなど深海がどんなメダカなのか分かるよう解説しています。
深海メダカとは?

深海は、長岡龍聖さんが2010年に作出されたメダカです。
深海の元になったメダカは幹之で、幹之にあった体内光の中に青緑色に光る個体を見つけ、そこから体外光を取り除くように累代、選別をして深海は完成しました。
つまり、深海は他のメダカとの交配で作られたメダカでなく、一つの品種の特徴を累代によって伸ばしていったメダカと言えます。
体外光を取り除いていく過程が難しく、体外光を抜くのに数年かかったということです。
深海メダカの特徴

深海の特徴は、なんといってもお腹の周りの青さです。
この特徴的な色味は白やグレーなどの色が薄めの容器で発揮されます。
逆に黒い容器で見ると、全体がボヤっとした群青色のメダカに見えます。
透明のガラス水槽での横見も正直に言いますとあまりおすすめできません。
うっすらと青い程度の色味しか出ないので、深海らしい爽やかな青さを楽しむことができません。
白やグレーの容器で上から見るスタイルでの飼育がおすすめです!
深海とマリンブルーの違い

深海とマリンブルーについてインターネットで調べてみると、かなり混同されていることが多いように感じます。
しかし、深海とマリンブルーは全く違う特徴を持った品種のメダカです。
まず深海は、幹之にあった青緑色の体内光持つ個体から体外光を抜いていったメダカです。
一方、マリンブルーは青幹之の中から明るい体色を持つ個体がいて、そこに白幹之を掛け合わせたりしながら、黒色素胞をなるべく少なくしていき「マリンブルー」が誕生しました。
マリンブルーは作出の過程で体外光は抜いていないため、マリンブルーには体外光があります。
深海は作出過程で体外光を抜いているので、深海には体外光はありません。
うちにはマリンブルーはいないのでマリンブルーに近い幹之と深海で比べてみると、これくらい見た目で違います。
比較してみると全く違う特徴のメダカだと思えるのではないでしょうか。
深海メダカ(マリンブルー)を買う時の注意点
インターネットで深海(マリンブルー)を購入する際に注意していただきたいポイントがあります。
商品ページ(ヤフオクではオークションページ)には、品種名が必ず書いてあると思います。
しかし、なぜか深海やマリンブルーの名前が併記されているサイトが多いです。
上述の通り、深海とマリンブルーは全く特徴の違うメダカです。
深海を買いたかったのにマリンブルーだった、マリンブルーを買いたかったのに深海だったということも起きかねません。
購入する際にはこうした併記されているところでは買わないようにした方がいいと思います。
深海メダカの値段(相場)

深海の値段は、メダカ専門店で購入するのか、ヤフオクなどで一般のブリーダーさんから購入するかで値段が変わります。
ヤフオクだと、成魚1ペアあたり100円~200円程度で取引されています。
メダカ屋さんで購入をする場合は、1ペアあたり1000円~2000円前後で販売されています。
取扱をしているメダカ屋さんは比較的多く、様々な店舗で購入できると思います。
当店でも販売をしていますので、お近くの方はぜひお店でも見てみてください。
店主も昔から大好きなメダカで、青さにはこだわりを持って育成しています。
お店に来ていただいたお客様からもこんなに綺麗な深海は中々いないと好評いただいています!
深海メダカの固定率

固定率は非常に良く、ほとんど同じような姿の子が生まれてきます。
白容器で見る場合、お腹の周りは水色~濃い青まで個体によって濃さに違いは出ます。
お腹以外は白い体色となっています。
幹之の系統から作られたメダカのため、稀に体外光やラメが混ざる個体も出ますので、選別の際はそうした個体は抜いていくのがいいです。
体外光やラメは深海には不要な要素だと思います。
深海は基本的には同じような個体が多く出てきますが、どちらかと言えばメスの方が綺麗な青色になります。
オスは薄い青になる子が多いので、オスで綺麗な青が出てきた場合は親候補としていいと思います。
深海メダカの育て方

深海を育てる上で、特別他のメダカと飼育方法を変える必要はありません。
メダカの飼い方の基本を解説していく記事がありますので、詳しくは以下のリンクを参考にしてください。
メダカの飼い方の基本の解説はコチラ!
飼育の難易度は低い部類のメダカです。
深海の一番の特徴であるお腹の青さを楽しむためには白やグレーの容器で上から見ていただく必要があります。
黒などの色味が濃い容器で飼育を続けていると、少しずつ黒味が出て青さがあまり綺麗に見えなくなります。
これも薄い色の容器に変えていただければ段々と色が薄くなっていき、青さは元の綺麗な色に戻っていきますので問題ありません。
涼しげな青色を持った深海を飼ってみよう!
