女雛メダカの特徴や固定率、掛け合わせ、夜桜や煌との違いなど徹底解説!
女雛は赤と黒の体色でラメや体外光のないとてもシンプルなメダカです。
しかし、女雛はシンプルな姿でありながら、その体色の色合いの組合せの相性の良さから高い人気があります。
女雛から生まれてくる子どもは様々な柄になりますので、個性豊かな子どもが育てられるのも魅力です。
その中から自分の好みの柄の個体が生まれてきた時の感動は素晴らしいものがあります。
この記事では、そんな女雛の特徴や育て方などを解説していきます。
女雛メダカとは?(作出者、作出の経緯、掛け合わせ)

女雛は、垂水政治さんが作出をしたメダカです。
垂水さんはたくさんの人気のメダカを作出されました。
「夜桜」や「煌」「マリアージュ」「エメキン」「レッドクリフ」といったメダカも垂水さんの作出です。
女雛は、黄桜(黄幹之)とオーロラ幹之の掛け合わせから生まれたメダカです。
同じく人気のある「夜桜」と実は同じ掛け合わせでできています。
女雛と夜桜、煌との違いは?
女雛は、柿色に注目をして累代をしていったメダカで、夜桜はラメに注目をして累代をしていったメダカです。
女雛は赤と黒の体色でラメはなし、夜桜は黒体色で頭が少しピンクっぽく透けていてラメが入るメダカです。
ただ、夜桜も女雛と同様の掛け合わせでできているメダカのため、柿色や黄色系の色味が入る個体も出てきます。
今となっては、柿色が混ざっている夜桜の方が多く流通しているので、女雛との違いが分かりにくくなっていますが、夜桜は本来は黒体色のみのメダカです。
まとめると、女雛と夜桜の違いはラメの有無、柿色の有無が違いとなります。
ちなみに、この女雛と夜桜を掛け合わせて体外光のメダカにしたのが「煌(きらめき)」です。
煌は柿色と黒体色を持ち、さらに体外光が入るメダカとなっています。
女雛の体色と夜桜からの光を受け継いで進化をしたのが煌というメダカです。
いずれのメダカもとても人気のあるメダカとなっています!
女雛メダカの特徴

女雛は、柿色と黒体色を持つメダカで、ラメや体外光が入らないのが特徴です。
ただ、前述の通り兄弟魚である夜桜はラメのメダカであり、女雛もラメが出てくる個体は生まれます。
そのため、女雛のラメを強化していった「女雛ラメ」という品種もあります。
単に「女雛」と呼ぶ場合には、ラメが入らない個体のことを指します。
女雛の体型は普通体型であり、ヒレが伸びることもありません。
普通体型のメダカのため、飼育はしやすい部類のメダカだと思います。
女雛は柿色と黒体色の入り方によって様々な模様になります。
その中でも人気のある柄は、頭にだけ柿色が乗っていて残りの体色は黒という柄です。(こうした柄を「丹頂」と呼ばれています)
丹頂柄が人気で、雑誌で女雛が紹介される時もこの柄の女雛の写真が載っていることが多いですが、その柄でなくても柿色と黒体色があれば女雛としての要件は満たしていると言えます。
女雛メダカの値段(相場)

女雛の値段の目安は1ペアあたり1500円~2500円程で販売されています。
品種としては少し前のメダカとなりますので、改良メダカ専門店で購入をしようと思うと、あまり取り扱いがないことが多いです。
ヤフオクで販売されているブリーダーの方もほとんどいないため、入手は困難なメダカです。
女雛ラメの取り扱いはあっても、ラメの入らない純粋な女雛を実際に見る機会は少ないです。
そのため、女雛を購入しようとする場合にはインターネットでの購入がおすすめです。
実物を見てから購入したい場合は、お店に問い合わせをしてみてから見に行くのがいいかもしれませんね!
当店でも取り扱っているメダカですので、実物を見てみたい方はぜひお店に遊びに来てください。
女雛メダカの固定率

女雛の固定率は、6~7割程度です。
固定率が下がる要因としては、体色を2色持っているため、どうしても黒だけの個体、赤だけの個体となってしまう個体が生まれてくるからです。
また、人気の丹頂柄を狙おうと思うとさらに確率は下がり、1割くらいになります。
固定率が少し下がり、親とは違った姿になっていくからこそ一匹一匹の個性が出てきます。
そして、自分好みの柄が出てきた時の達成感はひとしおです。
丹頂柄のような人気の柄も良いですが、思っても見なかった少し変わった柄の子が出てくると、意外と気に入ってしまうこともあるかもしれませんよ!
女雛メダカの育て方

女雛は他のメダカと違った特別な飼育方法をする必要はありません。
そのため、飼育難易度は低めのメダカと言えます。
初心者の方でも飼いやすい部類のメダカです。
他のメダカの飼育が問題なくできていれば、上手に飼うことができるはずです。
メダカの飼育の基本を解説している記事がありますので、以下のリンクを参考にしてください。
メダカの飼い方の基本の解説はコチラ!
おすすめの飼育容器の色は?
飼育容器の色のおすすめは、黒や緑といった少し濃いめの色です。
逆に白や透明の容器はおすすめしません。
女雛は背地反応があるメダカなので、白や透明の容器で飼育をすると、段々と色が薄くなってしまいます。
女雛は濃い色味の容器で飼育をし、上から見るスタイルがおすすめの飼育方法です。
ガラス水槽で横見での飼育をしたい場合は、そのままだと女雛の色味が薄くなってしまうので、バックスクリーンを貼ってあげると色落ちを防いで飼育ができます。
女雛の選別のポイント
女雛の選別で意識をする部分は、柿色の濃さ、黒の濃さ、ラメが入らないようにするという所です。
黒い部分は薄くなり、グレーくらいの色味になる個体も生まれてきますので、そうした子は親としては適さないでしょう。
また、柿色のみ、黒色のみの個体も女雛としては良い個体ではないので、なるべく両方の色味がしっかりと出ている個体が良いです。
柿色の部分、黒色の部分がしっかりと独立して色が出ている方が柄としては綺麗になりますので、そうした個体も良いでしょう。
さらに、女雛はラメが入らないことも特徴のメダカです。
累代をしていくとどうしてもラメが少し混じってくる個体も出てきます。
そうした個体を親に選ばないようにしないと、少しずつラメが入る個体が増えていきます。
純粋な女雛として育成をしていく場合には、ラメのありなしは重要な要素と言えますので、こだわりたい方は、この部分にも注目して選別をしてくださいね。
赤と黒の模様が美しい女雛を飼育してみよう!

女雛は飼育の難易度も低く、初心者の方も飼育がしやすいメダカです。
個性豊かな子ども達が生まれてくるので、一匹一匹のメダカに愛着が湧きやすいと思います。
柿色と黒の体色のより綺麗な柄のバランスを求めたり、柿色をより濃くしていったり、こだわって育てられる部分はたくさんあります。
最近の派手なメダカのように体外光やラメでピカピカ、ヒレがヒラヒラのメダカではないですが、それゆえに女雛は純粋な柄を楽しむことができるメダカとも言えます。
当店でも女雛は扱っていますので、もしお店に来られる方はぜひお店でじっくりと見ていただければと思います。
オンラインショップでも販売していますので、遠方の方はぜひそちらからご購入してくださいね!
赤と黒のコントラストが美しい女雛をぜひ飼育してみてください!
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