サファイアメダカの特徴、育て方のポイント、固定率など徹底解説!
サファイアは、青いラメが特徴で「サファイア」という宝石の名前に負けない綺麗なメダカです。
今となっては色々な所で販売されているようになったサファイアですが、 飼育や選別などで意外と気を付けるポイントがあります。
特に選別については失敗するとサファイアらしさがどんどんなくなってしまいますので 、しっかりとした選別が大切です。
この記事では、サファイアの購入から飼育方法、選別方法まで、様々なことが分かる内容となっています。
サファイアメダカとは?

サファイアは、正式名称は「黒ラメ幹之サファイア系」といいます。
しかし、これだと呼ぶ時に長いので、単に「サファイア」と一般的には呼ばれています。
サファイアは静楽庵さんによって作出されたメダカで、2020年にリリースされています。
サファイアの元になったのは、その正式名称に入っている通り「黒ラメ幹之」です。
ラメの色合いは様々である黒ラメ幹之の中から、青いラメが多く出た個体を累代を重ねていき、サファイアと呼べるほど青いラメが多く出現するメダカとして固定化されていきました。
つまり、サファイアは別種のメダカの掛け合わせで作られたメダカではなく、黒ラメ幹之の青ラメ個体を長い年月をかけて作られている、一品種の特徴を伸ばしていき完成したメダカという訳です。
サファイアメダカの特徴

サファイアの特徴は何と言っても体中に広がる青いラメです。
どれだけ青いラメが多く表れているかでサファイアの出来の良さが評価されます。
体色自体は黒いメダカで、青いラメがたくさん乗っていくことで体が青く見えています。
サファイアメダカが青くならない理由

サファイアは青いラメが特徴のメダカですが、うちにいるサファイアはあまり青くない…という方もいると思います。
なぜサファイアが青くなくなってしまうのでしょうか?
サファイアの親個体が青くない
一つとしては親として育てている個体があまり青くないのかもしれません。
サファイアは黒ラメ幹之から作られたメダカですので、気を付けて選別していかないと、青ラメでなく金色や緑などの多色ラメになっていくことがあります。
サファイアを購入する時は、いかに青ラメが綺麗かが重要です。
先祖返りをして多色のラメになってしまっている個体を選んでしまうと、繁殖をした時にサファイアらしくない子ばかり生まれてくるということになりかねません。
もし青くない子ばかりになってしまった場合は、しっかりと青いサファイアを新たにお迎えする方が、青いサファイアに戻すためには近道だと思います。
寒いとサファイアは青くなくなる
寒い時期はサファイアの体色が全体的に黒っぽくなる傾向があります。
体色の黒が強くなりすぎると、青ラメがはっきりとしにくくなっていくので、あまり綺麗な青ラメに見えない場合があります。
この場合には、水温が高くなっていくと段々と色は戻っていくので、暖かくなるまで待ちましょう。
容器の色が黒いと段々と青くなくなる
黒容器で長いこと飼育をしているとこちらも体色が黒くなりすぎて、ラメがあまり見えにくくなります。
黒容器はラメが綺麗に見えて、容器としてはいいのですがサファイアには相性があまり良くないかもしれません。
当店でもしばらく黒容器を使っていたのですが、今はモスグリーンの容器を使っています。
モスグリーンは、体色が濃くなり過ぎず、逆に色が抜けて薄くなることもなく、丁度良い体色をキープしてくれるので、青ラメは綺麗な状態をキープできます。
サファイアの容器に悩んでいる方は試してみてくださいね!
サファイアメダカの値段(相場)

サファイアの値段は、メダカ専門店で購入するのか、ヤフオクなどで一般のブリーダーさんから購入するかで値段が変わります。
ヤフオクだと、成魚1ペアあたり100円~500円程度で取引されています。
メダカ屋さんで購入をする場合は、1ペアあたり1000円~10000円前後で販売されています。
やはりサファイアを作出した静楽庵さんのサファイアが一番高く、10000円で販売されています。
取扱をしているメダカ屋さんは比較的多く、様々な店舗で購入できると思います。
当店でも販売をしていますので、お近くの方はぜひお店でも見てみてください。
当店ではかなりしっかりと青いサファイアができていると思います。
「他のお店と比べてもしっかりと青いね」と言っていただけることも多いのが自慢です!
サファイアメダカの固定率

サファイアから生まれてくる子はばらけもなく、ほとんど親と同じような個体が生まれてきます。
色は黒の単色が体色で、そこに青ラメが乗るメダカですので、ばらけはほぼないです。
ただし、どれだけ青いラメが多いかは個体差が出ます。
また、購入の時にはしっかりと青ラメが出ているかは確認した方が良いです。
青ラメがあまり出ていない個体だと、その個体から卵をとっても、青くない子が生まれる確率が高く、サファイアらしい子がうまく増えない可能性があるためです。
サファイアメダカの育て方

サファイアを育てる上で特別他のメダカと飼育方法を変える必要はありません。
メダカの飼い方の基本を解説していく記事がありますので、詳しくは以下のリンクを参考にしてください。
メダカの飼い方の基本の解説はコチラ!
ただし、サファイアの特徴の青ラメを綺麗に鑑賞するために容器の色を考えたり、寒い時期に来るサファイアの変化については覚えておくといいかもしれません。
サファイアにおすすめの容器の色
なるべくサファイアの体色が薄くなりすぎず、濃くなりすぎない丁度良い塩梅してくれる容器の色が大切です。
それがモスグリーンの容器だと思っていて、当店でも使用しています。
寒い時期体色が変わったり、臆病になったりする
サファイアが青くないという項目でも記載しましたが、寒い時期は体色が黒くなり、青ラメが綺麗に見えなくなることがあります。
これは水温が高くなると元に戻りますので、焦らずゆっくり待ちましょう。
また、寒い時期はサファイアは水底に潜りがちになります。
他のメダカよりも時期的には少し早いうちに越冬体制になることもあると感じています。
臆病な気質を持つ個体も見受けられ、人がいると上に上がってこないこともあります。
青いラメがびっしりと入る綺麗なサファイアメダカを育てよう!
