メダカの卵の正しい管理方法は?カビ対策・孵化までの育て方を初心者向けに解説!
メダカの卵を見つけると、嬉しい反面、「このままで大丈夫?」「そう管理すればいいの?」と不安になりますよね。
せっかく産んでくれた卵も管理の仕方を間違えてしまうと、カビが生えてダメになってしまったり、親メダカに食べられてしまったりして、孵化をさせてあげられずに終わってしまうことも少なくありません。
この記事では、メダカの卵を見つけた直後から孵化するまでの正しい管理方法を、初心者の方でも分かりやすく解説をします。
カビ対策、水の選び方、冬や室内での管理方法など「これだけ知っておけば失敗しにくいポイント」をまとめました。
メダカの卵の孵化が初めての方でも大丈夫です!
大切なメダカの卵を元気な稚魚へ育てるために、ぜひ最後まで読んでみてください。
メダカの卵はどう管理する?
まずは、メダカの卵の管理の基本を押さえておきましょう。
卵を無事に孵化させるために障壁となるのは、親メダカが卵を食べてしまうことと、卵が孵化する前に水質や水温が原因でカビてダメになってしまうことです。
メダカは、自分で一生懸命産んだ卵も、産まれてきた稚魚も口に入るようであれば食べてしまいます。
そのため、親メダカと卵は水槽は分けておかないと、卵を食べられたり、稚魚を食べられてしまい、メダカを増やしていくことはできません。
もう一つ孵化するまでの壁としては、水質や水温が原因で卵がダメになってしまってカビることです。
卵のふ化率を上げる上では、清潔な水で卵を管理したり、極端な水温(低すぎる、高すぎる)で卵をおいておかないことが重要になります。
メダカの卵を見つけたらまずやること!卵を隔離しよう!
メダカは明け方に産卵をすることが多いので、朝にメダカの水槽を見ていると、メダカが卵をお腹にぶら下げていることが確認できるかもしれません。
メダカの卵を確認をしたら、卵は親メダカと別の水槽に隔離をします。
採卵をするタイミングとしては、基本的にはメダカが卵を産卵床や水草に産み付けてくれた時です。
ちなみにメダカがぶら下げている卵を直接回収する方法は、メダカを傷つけてしまう可能性があるので、あまりおすすめできません。
産卵床はたこ足になったものがよく使われています。
朝に産卵をしてくれていたら、お昼ぐらいにはどこかに卵を産み付けてくれていると思います。
卵の採卵方法としては、3つあり、産卵床ごと卵を移動させる方法、産卵床についた卵だけを取り外す方法、親メダカを別の水槽に移動させる「親抜き」があります。
それぞれのやり方を解説します。
産卵床ごとメダカの卵を移動させる方法
産卵床ごと移動させる場合には、清潔な水で軽くゆすぐと良いでしょう。
産卵床についているゴミや汚れを落としておくことで、ふ化率を上げることができます。
ゆすぐ際には、あまり強くガシガシと洗わないようにしましょう。
あまり強くやってしまうと、さすがの卵も産卵床から外れてしまい、汚れと一緒に流してしまうかもしれません。
産卵床は、浮きがついている部分以外は、全体がしっかりと浸かるくらいまで水位があるものを使用しましょう。
意外と水面ぎりぎりのところに卵がついていることもあるので注意します。
産卵床から卵を取り外す方法
メダカの有精卵は意外と固く、指で軽くつまんでもつぶれることはありません。
逆に、軽く触ったくらいでつぶれてしまうようであればそれは無精卵で、生まれることはない卵です。
産卵床から卵を外す際に、無精卵と有精卵を選別できるのが、取り外すメリットとなります。
卵を産卵床から外したら、清潔な水道水で卵を管理していくようにしましょう。
親メダカを別の水槽に移動させる親抜き
親抜きという方法も紹介をしておきます。
今までの二つと違って、卵ではなく親メダカを別の水槽に移動させる方法です。
親メダカを移動させるメリットとしては、新しく綺麗な水のところに移動することになるので、大切な親メダカを綺麗な水で管理し続けることができます。
また、産卵床についている卵だけでなく、底に生み落とした卵も孵化をさせることができるので、ふ化数は一番多くなる方法です。
また、メダカを移動するだけなので、採卵の手間も少ないのもメリットです。
一方で、デメリットとしては、採卵の度に水槽を移動していくので、水槽の数がかなり必要になります。
ちなみに当店では、基本的には屋外飼育のメダカ達は親抜きによって採卵をしていっています。
卵の管理に適した容器と水
卵のふ化をさせるだけであれば、タッパーや小さいプラスチック製容器などでも大丈夫です。
ただし、小さい容器(1~2ℓ程度)で孵化をさせる場合には、その後に大きめの容器に移動をさせなければいけないので、注意が必要です。
水槽の移動の際に、しっかりと水質、水温を合わせてからでないと、生まれてすぐの稚魚は簡単にショック死をしていまいます。
なので、慣れないうちはなるべく孵化後に移動しなくてもいいように、少し大きめの容器で孵化をさせた方が良いでしょう。
具体的には、5~7ℓ以上はあると良いでしょう。
卵の孵化の際に使用する水は、水道水がおすすめです。
水道水はそのまま人も飲めるくらい清潔にされている水です。
卵の状態であれば、カルキを抜かずにそのまま使用しても大丈夫ですので、採卵してすぐの時期にはカルキを抜かないままの水道水を使用します。
孵化をした後は、メダカの稚魚にもカルキはNGなので、孵化が近付く時期にはカルキを抜いた水で卵を管理するようにしましょう。
卵の管理にエアレーションは必要?
屋外で卵を管理するようであれば不要ですが、室内の場合には、軽くエアレーションをした方が良いでしょう。
エアーの量としては、ポツポツと少しずつエアーが出るくらいのごく少量で大丈夫です。
水は、完全に動きがない状態だと傷みが早くなるので、軽くエアレーションをすることによって、水質を維持することができて、卵も水質が原因でカビてしまう可能性を軽減することができます。
カビが生える原因と対策
卵にカビが生えてしまう原因には、主に環境要因(水温と水質)と無精卵であることがあります。
環境要因の場合には、水温を適した水温にしてあげることで改善できます。
水質に関しては、清潔な水を使用していただき、管理をしていきましょう。
まずは、無精卵か有精卵を確認していただき、有精卵がカビてしまった場合には卵の管理する環境が良くなかった可能性がありますので、そちらを見直すようにしましょう。
卵の管理に適した水温や無精卵と有精卵の見極め方に関しては解説を入れます。
無精卵と有精卵の見分け方
無精卵と有精卵の見分け方は2つあり、指でつまんでつぶれてしまうかどうかと、卵の色で判断ができます。
有精卵の場合には、指で優しくつまんだ程度では卵はつぶれません。
しかし、無精卵の場合には触ると簡単につぶれてしまいます。
なお、生まれる直前は、卵の殻を破りやすくするために卵が柔らかくなっているので、有精卵であっても簡単につぶれてしまうので、孵化が迫っている時には、触らないようにしましょう。
卵の色も違いで無精卵かどうかも見分けがつきます。
有精卵の場合には、メダカの卵は黄色っぽかったり、透明になっています。

(有精卵の卵)
無精卵の場合には、白く濁っています。

(無精卵の卵)
見た目でだいぶ違ってくるので、慣れればぱっと見ただけでも分かるでしょう。
このように、目で見て、指で触ってみて無精卵か有精卵か判断していきましょう。
メダカの卵の管理に適した水温
メダカの卵も生きているので、管理するのに適した水温があります。
22℃~30℃くらいの範囲だと安定的に孵化をさせやすい水温です。
それより低い場合には、孵化前にカビてしまってダメになってしまうこともあります。
逆に35℃以上になると卵が暑さで死んでしまいます。
卵が死んでしまった場合には、有精卵であっても白く濁ってしまいます。
屋外での卵の管理の場合、4月上旬ごろまでは朝晩の冷え込みで卵がカビやすく、7月~9月上旬くらいまでは暑さによって卵が死んでしまうことが多い時期になります。
この時期は、卵を管理する水温に注意をしていきましょう。
卵のカビ対策にメチレンブルーを入れるべき?
卵を管理する時には、メチレンブルーがよく使用されます。
清潔な水だけでなく、メチレンブルーを入れることによって、水カビ対策になり、孵化率向上が見込めます。
ちなみに似たような効果を持つ薬剤としては、「グリーンFリキッド」「アグテン」といったものもありますが、これらも卵のカビ対策として使用できます。
うちでは、卵の管理の時には、このメチレンブルーを1ℓあたり1滴を目安に入れています。
孵化をしたら稚魚にも影響が出てしまうので、できるだけ孵化直前に向けて、水を交換していき、徐々に薬品の濃度は下げるようにして、真水に戻すようにします。
メチレンブルーを入れた水で卵を管理していると、無精卵はメチレンブルーで染まってしまうので、無精卵を判断するのにも使えます。

メチレンブルーの使用は必須ではないのですが、孵化率が気になる方は使用するのがおすすめです。
無精卵は他の卵もカビさせるのでできるだけ取り除こう!
無精卵は、放っておくと次第に白いモヤモヤができてカビてしまいます。
それだけならいいのですが、そのカビは他の卵もカビさせてしまいます。
カビた卵とくっついている卵もカビてしまうので、カビてしまった卵を見つけ次第取り除いていくことで、有精卵がダメになることを減らすことができます。
採卵の時点である程度無精卵を弾いておくと、孵化率を上げることができるので、手間をかけられる場合には、無精卵をなるべく取り除いておきましょう。
メダカの卵の孵化までにかかる日数はどれくらい?
メダカの卵の孵化には、水温が影響します。
メダカの卵は積算温度が250℃になると孵化をします。
積算温度とは1日の平均水温のことで、それの合計が250℃になると孵化をするということです。
例えば…
水温が25℃の場合には、10日で250℃になるので、10日を目安に孵化をします。
水温が20℃の場合には、12.5日で孵化をします。
春先だとだいたい2週間弱で孵化をしていき、真夏だと1週間くらいで孵化をします。
それくらい時期によって孵化の日数が変わっていきます。
孵化日数の考え方は室内でも同じなので、孵化までの日数を短くしたいようであれば、水温をなるべく高くしていきましょう。
ただし、低すぎる水温、高すぎる水温は卵をダメにする可能性があるので、注意をしましょう。
孵化直前、孵化直後の注意点
メダカの孵化直前は、稚魚が殻を割って出やすいように卵も柔らかくなっています。
そのため、この時期に触ってしまうと、簡単にプチっとつぶれてしまいます。
孵化直前になった時には、卵には触らないように注意をしましょう。
孵化が近くなると、メダカが卵の中で動いているのが確認できますよ!
孵化直後のメダカの稚魚は、とても弱いため、水質の急変には注意をしましょう。
特にこの時期に水槽を移動させる時に水合わせが不十分で、せっかく生まれた稚魚をショック死させてしまう失敗がとても多いです。
もし、別の水槽に移動させる場合には、水温、水質を丁寧に合わせてからゆっくりと水槽を移してあげて下さい。
メダカの稚魚は、ヨークサックと呼ばれている栄養がつまった袋を持って生まれてきます。
このヨークサックの栄養はだいたい生後2日~3日くらいまで残っていて、このヨークサックから栄養補給ができます。
そのため、この時期は餌をあげなくても大丈夫です。
ヨークサックがなくなる頃から餌を与えるようにしていきましょう。
卵をしっかり管理して孵化率アップをしよう!
卵管理の基本は、清潔な水を使用して適温で置いておくことです。
孵化までにカビてしまうのを防ぐための対策をしておくことで孵化率もアップします。
孵化直後のメダカの稚魚は環境の変化に弱いので、あまり移動させないようにすることも大切です。
ただし、小さい容器で飼育を続けていくと成長が抑制されてしまいますので、ある程度のサイズのある水槽で飼育をしていくのがおすすめです。
当店では、生まれた後はしばらくはミジンコも粉餌に併用して与えています。
生餌の併用は稚魚の餓死を防ぐのに役に立ちますので、ぜひ試してみてくださいね!
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